試合開始直後に異例のVAR介入 粋な演出にスタジアム感動「拍手喝采を浴びた」

「予防検診が命を救う」…主審が伝えた乳がん啓発の重要メッセージ
チリ1部リーグのコキンボ・ウニド対コロコロ戦で、試合開始直後に異例のVAR介入が行われ、スタジアムが感動に包まれた。海外メディア「SABES DEPORTES」は、キックオフ直後の出来事について「VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のチェックがすぐに行われ、チリサッカー界で拍手喝采を浴びた」と報じている。
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首位維持を目指すコキンボ・ウニドと、国際大会出場権を狙うコロコロによる一戦。緊迫した試合の開始ホイッスルが鳴ると同時に、VARチェックが宣告された。その目的はプレーの判定ではなく「乳がん啓発月間に感動的なメッセージを伝えるためだった」と伝えられている。
主審のクリスティアン・ガラース氏がレビューの合図を見せ、ピッチサイドのモニターへ向かった際には「きっと多くのテレビ視聴者を混乱させたに違いない」とメディアは指摘。しかし、ガラース主審がスクリーンに近づくと、そこに映し出されたのは「チリの女性たちへの模範的なメッセージだった」という。
この粋な演出は、公式放送局「TNT Sports」による取り組みだった。モニターには「静かにプレーされている試合がある。コキンボでは8人に1人の女性が生涯のうちに乳がんに罹患する。しかし、早期発見が結果を変える」という啓発ビデオが流された。
ビデオが終わると、ガラース主審はマイクを手に「レビューの結果、予防検診が命を救うために不可欠である」とスタジアム全体にアナウンス。さらに「Chilesincancer.clにアクセスすることで、100回の無料マンモグラフィ検査が利用可能になる」と発表すると、選手や観客から大きな拍手が送られた。
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