日本代表MFに「何が起こったのか」 不振にOB困惑「最高額でイングランドに向かうのは彼だと」

セルティックの旗手怜央【写真:アフロ】
セルティックの旗手怜央【写真:アフロ】

クラブが“実績ある選手たち”を失望させたと指摘

 スコットランド1部セルティックは今季、不安定な戦いぶりで批判を浴びている。OBで評論家のクリス・サットン氏は、クラブの混乱と補強の失敗を指摘しつつ、日本代表MF旗手怜央ら既存の主力選手たちにも奮起を促した。スコットランド紙「デイリー・レコード」が、同氏のコラムを掲載している。

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 サットン氏は、今季のセルティックを「シーズン開始以来、絶え間ない混乱状態にある」と一蹴。不十分な計画、不安定なパフォーマンス、内紛、ファンの怒りなどを挙げつつ、今が「リセットの時だ」と主張した。チームはリーグ戦7試合で5勝2分と首位ハーツに勝点2差につけているが、「セルティックはこれ以上、辛うじて勝ち拾いを続けることはできない。いずれ追いつかれるだろう」と警告している。

 同氏は、サポーターが不満を抱く原因は「理解不能だった」夏の補強方針にあると断言。その結果として、カラム・マクレガー、旗手、前田大然といった「実績のある」選手たちが、クラブの補強の失敗によって「失望させられ、1月まで大きな重荷を背負わされることになった」と、主力選手の現状を分析した。

 特に旗手に関しては、厳しい見解が示された。「今季、旗手に何が起こったのか分からないが、彼は本調子からほど遠い」と、その不振ぶりを指摘。サットン氏は、旗手のパフォーマンスが期待を大きく裏切っていることに触れている。

 サットン氏は「彼が最初に契約した時、最高額でイングランドに向かうのは彼だと思っていた」と、加入当初に抱いていた高い評価を回想。しかし「そうはならなかった」とし、「それが問題の一部かもしれない。彼は長く居すぎた」と、停滞の可能性にも言及した。

 それでも、サットン氏は旗手や前田大然といった選手たちに「リセット」を要求。「少なくとも1月まではそこにいることを自覚し、すでに可能であることを証明したレベルまで基準を引き上げる必要がある」と、主力としての責任を果たすよう強く求めた。

 また、ブレンダン・ロジャーズ監督に対しても「彼はエンゲルスと旗手の両方からもっと多くを引き出す必要がある」と指摘。主将のマクレガーらが奮闘する一方で、旗手やアルネ・エンゲルスといった中盤の選手たちがパフォーマンスを向上させることが不可欠だと論じた。

 同氏は、セルティックが「パフォーマンス面では全く及第点に達していない」と改めて強調。これから迎える首位ハーツ戦、カップ戦準決勝のレンジャーズ戦、そして欧州での重要な試合を前に、「これ以上、それで逃げ切ることはできない」とし、ロジャーズ監督とシニアスター選手たちがチームを引き上げることが急務だと結論付けている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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