横浜FMを警戒…降格危機で「命を懸けて戦うだろう」 浦和指揮官「今の順位には驚く」

スコルジャ監督は横浜FMを警戒【写真:徳原隆元】
スコルジャ監督は横浜FMを警戒【写真:徳原隆元】

スコルジャ監督「カオスな状況はできるだけ避けていきたい」

 浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は10月16日のトレーニング後に、定例会見を実施した。週末に開催されるJ1第34節の横浜F・マリノス戦は残留争いの名門と激突するゲームだけに「プレッシャーが掛かっているし、命を懸けて戦うだろう」と話した。

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 浦和は10月4日のリーグ前節では優勝争いの2位ヴィッセル神戸を1-0で下した。そこからの中断期間では、東京ヴェルディとのトレーニングマッチも実施し「ゾーン3での連携を中心に準備を進めました。改善が見られていると思う。(トレーニングマッチで)成果が見られたので楽観的になれる」と手応えを得たという。

 横浜FMはJリーグ創設時の“オリジナル10”のうち、鹿島アントラーズと並んでJ2に降格したことのないクラブだ。それだけに「マリノスにはプレッシャーが掛かっているし、命を懸けて戦うだろう」と話す。そして「マリノスは非常に興味深いチームで、今の順位には驚くことがある。最近の柏レイソル戦でも非常に勇気を持って、強度の高いハイプレスを掛けていた。そのときに角田やキニョーネスは高いポジションを取って相手を捕まえようとしている。特に前半はそのような強いプレスを予想している。背後のスペースを突かないといけない」と話した。

 また、攻撃の最終局面に加えたもう1つのテーマを「状況によっては、より長くボールを握るロングポゼッションのところ」と話した指揮官は「両チームとも奪って速攻の切り替えが続く試合になれば、カオスな状況になる。それはできるだけ避けていきたい」とした。

 先日には8月末加入の元スウェーデン代表FWイサーク・キーセ・テリンも、ゲームコントロールの重要性に言及し、Jリーグが全体的に落ち着きのない展開になる傾向だという気付きを言葉にしていた。

 神戸のようなハイプレスを狙う相手には良い形で前進する傾向のある浦和だが、守備ブロックを作る相手には苦戦する傾向も強い。指揮官は「相手が中盤で待ち構えるときは我慢が必要になる。いかに相手DFを引き出してギャップを突くかが必要だ。そこで我々が苦しんでいるのはタイミングの部分だ。ボールの出し手と受け手、背後に抜けるタイミングが完璧とは言えない。この2週間でそういったトレーニングをしてきた。その成果がマリノス戦で見せられれば」と話した。

 残留争いの渦中で迎えるホームゲームで何ともしても勝利が欲しい横浜FMの意欲を逆手に取ることができれば、浦和にとって有利な試合運びもできそうだ。しかし、先制を許せば課題と向き合うことにもなるだろう。伝統クラブ同士の対戦がどのような試合になるか注目される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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