ブラジルは韓国に5-0も日本に2-3で逆転負け

　ブラジル代表は10月14日に日本代表と国際親善試合を行い2-3で敗れた。通算14回目の対戦で日本が初勝利した試合だったが、ブラジルメディア「グローボ」は「日本に負けることは韓国に大勝することよりも価値がある」と、このゲームから学ぶべきものがあると報じた。

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　韓国代表と10月10日に対戦して5-0で大勝したブラジルは、スタメン8人を入れ替えて臨んだ日本戦の前半に2点を先行するも、後半にハイプレスへ舵を切った日本を相手にミスを誘発されて1点を失い、そのまま勢いに飲まれるように失点を重ねて逆転を許した。

　試合について「日本は韓国よりもはるかに多くの脅威をブラジルに与えた。彼らも5バックを採用していたが、よりコンパクトで注意深いチームだった。それでも、代表チームは前半に2人のミッドフィルダーの先見の明によって得点を挙げた。後半に入ると、ブラジルのパフォーマンスは急激に低下した。（逆転されたのち）混乱した状態から立ち直り、ようやく調子を取り戻した。試合終盤、同点ゴールを目指して攻勢に出たが、及ばなかった」と報じた。

　5月に史上初の外国人監督として就任したイタリア人のカルロ・アンチェロッティ氏について、レポートでは「結果にかかわらず、正しいことをしてきた。必要なポジションの選手をテストするための基盤を築き、さまざまなフォーメーションに投資した」として、「（韓国戦から）スタメンにはカゼミーロ、ブルーノ・ギマライス、ビニシウス・ジュニオールのみを残した。これは、代表チームがこれらの選手を先発の柱として頼りにしていることを示すものだ」とした。

　そのうえで「CBF（ブラジルサッカー連盟）と連携し、異なるタイプとの親善試合を選択することも理にかなっています。今回はアジアのチーム、来月はアフリカのチーム（セネガルとチュニジア）、そして3月はヨーロッパのチーム（おそらくフランスとオランダ）と、難易度が上がっていく。今は緊迫した時期であり、成功を糧にし、ミスを正すことが重要だ。その意味で、東京での逆転劇は、前回の韓国戦での5-0よりも価値があったと言えるだろう」と報じた。

　ブラジルは2026年北中米ワールドカップ（Ｗ杯）南米予選では、2位と勝ち点1差とはいえ5位で終えた。本大会出場権を得たものの、首位アルゼンチンには勝ち点10差をつけられての突破だけに代表チームを見る目も厳しい。それでも地元メディアは、日本戦での敗戦を未来につなげるべきだという提言をしていた。