約1年ぶりに復帰「素直に嬉しい」 DF陣に負傷者続出も…W杯生き残りへ、2度繰り返した「歓迎です」

千葉県内で10月シリーズがスタート
サッカー日本代表が10月6日、千葉県内で合宿をスタート。10日のパラグアイ代表戦(吹田)、14日のブラジル代表戦(国立)に向けて始動した。トレーニング後に約1年ぶりの復帰となったDF谷口彰悟(シント=トロイデン)が取材対応に応じ、北中米ワールドカップ(W杯)のメンバー入りに向けて「日本代表が強くなっていくために、必要なことなのでその競争は歓迎です」と熾烈なポジション争いを心待ちにした。
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約1年ぶりに頼れるベテランが帰ってきた。トレーニング後に大勢の記者が待つ取材エリアにゆっくりと向かってきた谷口。ベルギーから帰国し、この日は室内トレーニングで調整した。34歳のベテランは開口一番に「戻ってこられて、素直に嬉しい」と心境を明かし、「苦しい時間はありましたけど、この舞台に絶対に戻ってやるという思いでした」と代表復帰への強い思いをにじませた。
昨年11月のリーグ戦でアキレス腱断裂の大怪我を負った。今季は主将にも任命され、リハビリを経てリーグ開幕節・ヘント戦で戦線復帰。チームはシーズン序盤から好調で開幕から6試合負けなしと好調で、谷口がスタメン復帰してから3連敗を喫したものの、直近4日のメヘレン戦で3-1の勝利に貢献した。
谷口は「少し不安が残ってたのも事実」と怪我明けに抱いていた思いを赤裸々に話し、「ここ数試合はだいぶメンタル的にもフィジカル的にもいい方向にしてきてるかなっていう感覚はあります」と復帰後のプレーに手応えを感じている。
現在の森保ジャパンではセンターバック陣を中心に負傷者が続出。今回はMF遠藤航(リバプール)、MF守田英正(スポルティング)というチームのまとめ役も不在となった。腕章を巻いた経験も持つ谷口にはリーダーシップの面でも期待されるなかで、「まずはしっかり治して、また帰ってきてもらえたらなと思ってますけど。今回いるメンバーでしっかり戦っていかないといけないので、そういったなかでは、自分もしっかりリーダーシップを取りながら、ピッチ内外で存在感を出していけたらなと思ってます」とチームを引っ張る構えを見せた。欧州で好調のDF渡辺剛(フェイエノールト)、DF鈴木淳之介(コペンハーゲン)らとのポジション争いも「歓迎です」と2回繰り返した。
そして、パラグアイ、ブラジルといった南米勢との2連戦に向けて、まっすぐな目で「楽しみ」と話し、「(ブラジルの攻撃陣を)しっかり抑えることができれば、自信につながるので。気合入れて頑張りたいと思います」と力強い言葉を残した。
「ワールドカップで優勝したりとかする国と、現段階でどれくらい戦えるのかっていうのを知れるとてもいい機会なので。楽しみだし、個人的にもそういうトップトップの選手がたくさんいる国とやれるっていうのは非常に嬉しいし、そういう相手をしっかり抑えることができれば、自信につながるので。気合入れて頑張りたいと思います」
最後に「僕の感覚ですけど、やっぱり簡単に(後ろへ)引きすぎたくはないなっていう。でもできるだけやっぱり相手陣で、自分たちのゴールから遠ざけるっていう仕事はしていきたい」と谷口が話したとおり、主導権を持った守備を意識しながら南米勢との2連戦に向かう。
(FOOTBALL ZONE編集部・上原拓真 / Takuma Uehara)




















