ファンから突然「B型ですよね?」 崖っぷちの快感「生きてる」…10番が勝負強い理由

大宮の10番を背負う豊川雄太【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
大宮の10番を背負う豊川雄太【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

大宮の豊川雄太「この前、サポーターの方が面白いこと言ってましたよ」

 RB大宮アルディージャは9月24日、ジュビロ磐田戦に向けてトレーニングを行った。前節の今治FC戦では今季初の欠場となったFW豊川雄太も、次節以降へ好感触。チームは3連敗でプレーオフ進出へ厳しい戦いが続くが、「そっちの方がワクワクして、生きてるって感じ、するじゃないですか」と笑顔を見せた。

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 5月31日に行われたホーム磐田戦では、スーパーミドルを叩き込んだ豊川。2-2の引き分けに終わった試合だったが、「いいイメージはあるので。ゴールを取るイメージはできています」とし、「きょう練習できて、まあ悪くはないので。あとはいけるかどうかですね」と今度は勝利を届けるために調整を進める。

 背番号10を背負う豊川の代名詞と言えば、ここ一番での勝負強さ。ベルギー1部オイペンでは最終戦でのハットトリックで、奇跡の残留に貢献。京都サンガF.C.では、昇格プレーオフで先制点を決めて勝利をもぎ取った。プレーオフ圏外の8位に転落し、残り8試合という状況でこの男が黙っているはずはない。

「最後は持っていくという強い気持ちを持ってサッカーをやってきているので、それを今年も出せるように。ここからが一番面白いところなので、やっていきたいなと思っています。(崖っぷちだと)そっちの方がワクワクして、生きてるって感じ、するじゃないですか(笑)。だからそっちの方が僕は好きです」

 驚異的な爆発力を発揮できる理由について、「日々やっていることだと思います。結果が出るか出ないかというのは関係なく、日々何をやってきたかというところが大事だと思う」と語る豊川。シーズン序盤からすべての積み重ねの上で、「あとはもう神のみぞ知るじゃないですか、最後は」と考えを明かした。

 連敗中でもあまりチームのことを考えず、背中で引っ張るタイプだという豊川。しかし、ひと度ゴールを決めるとド派手なガッツポーズでスタジアムの雰囲気をガラリと変える。この話題になると、とあるエピソードを教えてくれた。

「この前、サポーターの方が面白いこと言ってましたよ。『B型ですよね?』って。B型は感情的になりやすいらしい。『私の主人もB型で、感情的になりやすいんです』って。ご主人と俺が被ったらしい。『ご主人によろしくお伝えください』って言ったら、真顔で『ありがとうございます』って言われました」

 この説については、「関係ないんすよ。血液型は関係ない」と笑い飛ばした豊川。それでも、「さっきも言いましたけど、面白いところなので。ここから取れると思いますよ、感覚的にもね。なんかピント合ってきた感じするので。うーん、楽しみです」と不敵に笑うメンタルは、やはり只者ではないと感じる。

 ここからの8試合を「毎週決勝戦」と表現し、「毎試合、燃え尽きて。もうぐわーって走り抜けたいっすね。やりきって、休んで、やりきって、休んで。本気でその気持ちでやれるかで決まると、僕自身はそう思っています」と力を込める。「幸せですよね」と人生を楽しむ背番号10が、大宮をJ1の舞台へ導く。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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