無念の辞退「最後までドクターと」 TVで見た米国遠征…怪我にも「すべて意味がある」

FC東京戦にスタメン出場した安藤智哉【写真:徳原隆元】
FC東京戦にスタメン出場した安藤智哉【写真:徳原隆元】

視察の森保監督も高評価「親からのありがたい授かりもののサイズと本人の努力」

 アビスパ福岡は9月23日、J1リーグ第31節でFC東京に0-1で敗戦した。怪我のため日本代表のアメリカ遠征を辞退したDF安藤智哉は、8月31日の柏レイソル戦以来となる3試合ぶりのスタメン出場で、森保一監督が視察に訪れるなか猛アピール。代表辞退を振り返り、「めちゃくちゃ悔しかったです」と明かした。

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 3連敗中の福岡だったが、この日も前半41分にDF安斎颯馬のクロスからFWマルセロ・ヒアンにヘディングで先制ゴールを許す。さらには、同アディショナルタイムに、FWウェリントンが2枚のイエローカードをもらって退場。後半は安藤が前線まで駆け上がるなど数的不利をカバーしたが、得点は奪えなかった。

 そんななか、横浜F・マリノスとの前節で後半からと途中出場で復帰した安藤は、フル出場で完全復活をアピール。中2日でチームは関東に残って難しい調整となったが、最後まで気迫を見せ、「まだまだミスも多いですし、細かなポジショニングというのもアバウトになっていたので」と悔しさを露わにした。

 7月に韓国で開催されたE-1選手権で日本代表に初招集され、優勝に貢献。8月28日にはアメリカ遠征のメンバーにも食い込んだが、同31日の柏戦で終了間際にアクシデントが発生した。「最後まで代表のドクターと話しながらという感じでしたが、行ってもできない状況だったので……」と無念の辞退となった。

「めちゃくちゃ悔しかったです。けど、自分に起こることってすべて意味があると思うので。このタイミングで怪我したっていうのは、まだまだ自分の甘さだなっていうのはありましたし。チャンスをつかむか、つかまないかっていうのは自分次第だと思うので。もう一度、やっていきたいなと思います」

 一方、この試合を視察した森保監督は「きょうは3バック左サイドからのスタートだったと思いますけど、右も真ん中もできますし、サイドバックも、1つ前の攻撃的なポジションまでできます」と絶賛。「守備のスペシャルな部分プラスユーティリティというところ」を高く評価し、再選出に含みを持たせた。

 また、E-1韓国戦での空中戦の勝負強さを挙げ、「彼が持っている親からのありがたい授かりもののサイズというところと、本人の努力で培ってきたものを、またJリーグの舞台で違いをしっかり見せてもらったなかで、代表にまた来てもらえるようなパフォーマンスを見たいと思っています」と期待を寄せた。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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