6戦連発弾「ノっています」 28歳の絶好調男が圧巻パフォ…ダービー完勝「夢のような職業だな」

6試合連続ゴールを決めた伊藤達哉【写真:増田美咲】
6試合連続ゴールを決めた伊藤達哉【写真:増田美咲】

伊藤達哉が公式戦6試合連続ゴールを決めた

 好調さが伝わってくるゴールだった。9月13日に行われたJ1リーグ第29節で川崎フロンターレは横浜F・マリノスとの神奈川ダービーに3-0で完勝した。前半4分に先制点につながるゴールを決めたのは、公式戦5試合連続6得点中のMF伊藤達哉だった。

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 第26節の新潟戦(1-1)から連続で得点を挙げ続けているアタッカーは、試合開始早々の前半4分に先制点を決めた。高い位置からプレスをかけた川崎は、相手のパスをカットすると、DFファンウェルメスケルケン際が1タッチで前方にボールを送る。これを受けた伊藤がエリア内にボールを持ち込むと、右足でキックフェイントを入れてDFをかわし、左足で正確にゴールネットを揺らした。

 今季、伊藤がここまで挙げていた全7得点はすべて右足でのもの。左足で挙げたゴールは初めてだったが、相手の警戒の裏をかくことを狙っていたと明かした。「結構、点を取れているんですけど、ほぼ右足でとっているので。ちょっと右足を警戒されていて、右足の切り返しがめちゃくちゃ利くなと思っていて。それで左足でもっとけれたらいいなと思って日頃練習していたんですけど、うまく入りましたね」と、充実の表情を浮かべた。

 相手のパスをカットしただけでなく、1タッチでアシストにしたファンウェルメスケルケンのラストパスも見事だったが、「結構、マリノスはサイドバックの鈴木冬一くんとかが内側のポジションをとって攻撃的なやり方をしてくることはわかっていました。ただ、自分も結構、ノっていますし、相手がどこまでリスクをとって攻撃してくるかなというなかで、うまくスペースを使えました」と、前に出てきたらチームとして狙う意図があったと振り返った。

 この勝利で優位に立った川崎は、その後に退場者を出した相手から2点を奪って3-0で勝利。川崎は7位に浮上したが、「順位は置いておいて、僕たちは勝ち続けるしかない。僕たちと上位の直接対決もあるので、自分たちが勝ち続ければ、まだ全然わからない。順位表を毎週チェックするよりは、勝てば可能性があると感じている」と、タイトル争いに絡むためには自分たちのことに集中することが大切だと説いた。

 多くの観客が来場した神奈川ダービーについて「すごく良い雰囲気でしたし、自分はこういう大きなスタジアムで、入場するたびに『夢のような職業だな』と思います」と笑顔を見せた28歳は、ゴールを重ねて4年ぶりの優勝を目指すチームを引っ張っていく。

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