東京ダービー”6365日”ぶり勝利へ「みんな気合い入ってる」 決定力解消のキーマン「走りまくります」

東京ダービーに向けてFW佐藤恵允が強い思いを話した
今季からFC東京に加入し、自身初となる東京ダービーでいきなりゴールを決めたFC東京のFW佐藤恵允。9月15日に行われる東京ヴェルディと負けられない一戦に向けて、佐藤が熱い意気込みを話してくれた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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直近の東京ダービーはリーグ戦で5試合連続ドロー。2023年の天皇杯ではPK戦の末に勝利したものの、リーグ戦における最後の勝利は2008年4月12日まで遡る。ここ数年の試合結果はほぼ互角の接戦で、今シーズンの第1戦も2-2の壮絶ドローで終わっていた。
佐藤は4月に行われたリーグ第8節のダービーでは0-1で迎えた前半44分、MF高宇洋のスルーパスに絶妙なタイミングで抜け出し、相手GKとの1対1を冷静に決めていた。
チームは直近のリーグ戦で4試合勝利から遠ざかり、順位も16位と残留争いから抜け出せないでいる。佐藤自身もコンディション不良で戦線を離脱し、もどかしい日々が続いた。
「やっぱり外から見てて、何も力になれないことの情けなさが一番あって。だからこそ、復帰した時に今まで以上のものをチームに還元したいっていうのを思っていました」
そのなかで、8月31日のリーグ28節・名古屋グランパス戦(1-1)の後半途中からピッチに立ち復帰。「途中から出て流れを少からず変えられた」と手応えを感じながらも、「逆転できるチャンスがあったものの、そこを仕留めきれなかった」と課題に向き合う。
「ゴール期待値は高いんですけど、なかなか点が入っていないっていうのは、ほんと攻撃の選手の課題がそのままチームの課題になってしまっている。決定力っていうのはずっと課題になってるかなと思います」
佐藤が話したとおり、第28節を終えた時点でFC東京のゴール期待値は「40.2」。これはサンフレッチェ広島の「41.4」に次ぐリーグ2位の高数値だが、実際のゴール数は「30」(リーグ14位)とゴール期待値から10ポイント以上も低い数字になっている。
チームの雰囲気も「結果が出ている時と、今の現状を比べて、自信がなくなってきてるのかなっていうのは率直に思っています」とキッパリ。特に勝利から遠ざかった8月はチーム全体に自信が感じられなかったという。
「最近は結果も徐々に出なくなってきて、自信もちょっとずつなくなり、ズルズルと連鎖しているように思うんです」
8月16日のリーグ第26節の湘南ベルマーレ戦(2-2)では、あと少しのところで勝ち点3と浮上のきっかけを掴み損ねた。細かいところを突き詰めながら、チーム全体として取り組みを続けているという。
「僕も含めて、(調子が)いい時を分かっているし、その基準も理解できているので。練習からその基準をもう一回取り戻して自信をつけていけばまたいい波に乗っていけると思う」
そして、次戦は言い訳のできないダービー戦。結果よりも勝利が求められる一戦で、佐藤にも人一倍強い思いがある。
「今日の練習を終えて思ったのはすごいみんな気合入ってるし、よりレベルの高いものを意識してやってきた。前期のヴェルディ戦ではゴールも決めているので、また今回も点を決めてチームにいい流れを持って来れるようにプレーをしたい。チームのために泥臭く、攻撃でも守備でも走りまくります。
次のヴェルディ戦がすごいターニングポイントになると思っていますし、最近は引き分け続きでハッキリと区切りがついてない状態なので。ここで一旦、区切りをつけていい流れに持っていければまた自信もつくだろうし、どんどんいい方向へといくのかなと思います」
FC東京として、リーグ戦として6365日ぶりとなる東京ダービー勝利へ、青赤の快速ストライカーが緑のゴールを破るべく襲いかかる。




















