G・ジョンソンがローマ行きから一転 リバプール残留へ

システム変更で契約延長が必要と判断

 リバプールの元イングランド代表DFグレン・ジョンソンが、クラブと新たに3年間の新契約を結ぶ方針だと、英地元紙「メール・オン・サンデー」が報じた。

 今季限りで契約満了を迎えるジョンソンだが、クラブが提示した当初の新契約の条件には納得できず、交渉は暗礁に乗り上げていた。リバプール側も、30歳となったジョンソンとの契約延長を急がない姿勢を示していた。昨夏に20歳のDFハビエル・マンキージョを獲得し、負傷していた22歳のDFジョン・フラナガンも近く復帰する見込みで、そうした背景も影響していたのだろう。

 そして、それを受けてASローマが 今夏、フリーとなるジョンソン獲得に乗り出そうとしていた。リバプールが減俸を提示したのに対し、ローマは現状とほぼ同額の条件提示を行う方針であったという。

 しかし、その風向きは変わろうとしている。ブレンダン・ロジャース監督は今季途中から3-4-2-1システムを採用しているが、いまだ右ウイングバックに適材を見いだせていない。現在、離脱しているジョンソンが復帰後、そこに配置される可能性が高くなっているのだ。さらに、指揮官は「グレンは6、7年前のような激しいサイドバックではなくなったものの、いまだにクオリティーを維持しており、彼の経験値が我々の助けとなっている。私はあと数年、彼をここに留めたいと思っている」と、ジョンソンへの厚い信頼も口にしている。

 キャプテンを務めるMFスティーブン・ジェラードが今季限りで退団し、数少ないベテランとして若きレッズの背中を押す立場としての期待も懸かる。ジョンソン自身も、現在は、リバプールが再提示した新契約に前向きな姿勢を示していると言われる。ベテランDFは、再びクラブと固い握手を交わすことになりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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