1年で退団も…元日本代表が見せた背中 浦和主将「ファンには届きづらい部分ですけど」

関根貴大がベルギー移籍の原口元気に感謝「すごく貴重な時間だった」
浦和レッズは9月8日夜に、MF原口元気がベルギー2部ベールスホットへ完全移籍することを発表した。主将でチームをともに支えてきたMF関根貴大は、翌日の公開練習後に「このクラブのために2人で考えながらやれた時間は、すごく貴重な時間だった」と話した。
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原口は浦和アカデミー育ちの至宝として2009年に高校卒業より1年早くトップ昇格して、出場も重ねた。浦和の攻撃陣を引っ張るような存在に成長した2014年6月にドイツへ移籍し、数クラブを渡り歩きながら2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)に出場。決勝トーナメント1回戦のベルギー戦では先制ゴールも奪った。そして2024年夏に浦和へ復帰し、約1年間プレーしていた。
浦和への復帰後は、若手アタッカーたちの先頭に立って居残り練習をする姿もあった。今季キャプテンに就任した関根は「そういうところは、なかなかファン・サポーターには届きづらい部分ですけど、試合以外のところ、練習前の準備だったり、練習後のそういったトレーニングだったり、試合のときにどれだけ声をかけてくれるかっていうのは、僕たち選手にしか分からないことだと思う。サッカー選手である以上、ピッチ上で表現しないといけないのはもちろんありますけど、彼がいることの影響力はすごく大きかったので、助けられることが多かった」と話した。
関根は2014年に浦和ユースから昇格し、当時は4歳上の原口と居残り練習などもしながら育ってきた。しかし、昨季の復帰からはそうした年齢差を感じさせずにチームの先頭に立った。関根は「お互い感じたことを言い合って、こうじゃないか、ああじゃないかっていうことも話したし、チームが良くなるためにはとか、そういう、2014年には考えられないような環境に変わって。自分も元気くんも成長してるっていう意味では、本当、このクラブのために2人で考えながらやれた時間というのは、すごく貴重な時間だったなと思います」と話した。
再び海外への道を選んだことについて、自身もドイツとベルギーでのプレー経験のある関根は「シンプルにすごいなっていう思いと、寂しいなっていう思いもありながら、元気くんの決断に対してはすごい応援したい気持ちもあったし、多少複雑な気持ちはありましたけど、元気くんがこれからもっと素晴らしい笑顔やゴールや結果を出してくれると、僕らも嬉しい気持ちになるので、そこは期待したいなって思います」とエールを送っていた。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)




















