J監督が過密日程に辟易「憎い」 中2日の猛暑で開催に苦言「怪我をした選手がいたのが悔しい」

川崎の長谷部茂利監督が試合後に語った
浦和レッズと川崎フロンターレが対戦した9月3日のルヴァンカップ準々決勝の第1戦は1-1の引き分けに終わった。両チームから負傷者が出たゲームに、川崎の長谷部茂利監督は「1つ言えることは、日程が憎い」と話した。
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浦和、川崎ともに8月31日にJ1第28節の試合を消化して中2日のゲームになった。浦和は9人、川崎は4人のスタメンを入れ替えて臨んだものの、前半に浦和はDFマリウス・ホイブラーテンが川崎FWマルシーニョとの接触で倒れたのち、しばらくはプレーに復帰していたもののピッチ内に座り込んでしまい交代になった。
一方の川崎も後半にDFジェジエウが相手のカウンターを追いかけようとした場面で足に問題を起こした挙動を見せて交代になった。両チームとも足をつる選手の姿があり、交代枠を使い切ったことでプレーが切れるごとに足を伸ばしながら試合の最後までプレーする選手もいた。
それだけに、長谷部監督は試合後の記者会見で「ハーフタイムや選手交代を使って選手たちは躍動しようと必死になってくれました。1つ言えることは、日程が憎い。この中2日で、この暑さの中で選手たちは走らないといけない。当然、我々だけでなくほかのチームもそうですし、浦和さんも怪我をしそうな、した選手がいたのが悔しいです」と話した。
試合は前半に浦和がMF中島翔哉のゴールで先制したゲームで、後半は時間の経過とともに川崎が盛り返して終了間際にMF伊藤達哉が同点ゴールを決めた。長谷部監督は「前半から浦和のペースだったように思います。守備、攻撃、選手たちは表現しようとしてくれましたが、相手が良い形を表現していたと思います」とした一方で、試合展開の機微をこう話している。
「リードをしているチームが少し守りに入ったということだと思います。恐らくハーフタイムに向こうのロッカールームでは2点目を狙いにいけと話していたと思いますが、選手たちは身体も重いし最初から出ていた選手たちは45分で疲弊して、少し気持ち的に前へ、強く、できなくなっていった。『だって、1-0で勝っているんだから』という気持ちはどこかにある。我々は0-1で負けていました。点数を取らないといけない。前に行かないといけない。その差が出たというのが事実だと思います」
アウェーゴールの制度は廃止され、純粋な2試合合計スコアの勝負になった今、全ての決着は9月7日に川崎のホームで行われる第2戦に持ち越された。過密日程の中で両チームの負傷者が、リーグ終盤戦に影響するような長期離脱にならないことが望まれる。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)





















