まだ25歳…ハーフナー氏が“レジェンド”超え期待 昨季ブンデス二桁も「まだ足りない」

ボルシアMGの町野修斗【写真:徳原隆元】
ボルシアMGの町野修斗【写真:徳原隆元】

【専門家の目|ハーフナー・マイク】FW町野修斗は「まだまだ伸びる」

 ヴァンフォーレ甲府などで活躍し、オランダ1部リーグで通算51得点を挙げた元日本代表FWハーフナー・マイク氏が、ブンデスリーガの注目選手にボルシアMGの日本代表FW町野修斗を挙げた。昨季リーグ11得点を挙げ、ステップアップを果たした25歳のある“能力”に注目した。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎)

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 現地時間8月22日、ドイツ・ブンデスリーガが開幕した。今季のブンデスでは日本人8選手がプレー。その中でも注目選手として、昨季ホルシュタイン・キールで11得点をマークし、今季からボルシアMGでプレーする日本代表FW町野修斗の名前を挙げた。

「6月の代表戦を見ていてもだいぶポストプレーが上手くなりましたし、185センチあるのにモビリティもある。板倉選手はアヤックス、福田選手はカールスルーエに移籍しましたけど、日本人に対していい印象もあると思うので、本当にいいチームに行ったなと。ボルシアMGで1年間スタメンをはった中で結果を残せれば、経験もつくし、自身も漲ると思います。まだ25歳ですし、身体的にもまだまだ伸びるのかなと思います」

 以前からエリア外からのシュートなど多彩なゴールパターンを持っている25歳に期待してきたハーフナー氏。負傷の影響でプレシーズンは出遅れたが、ストライカーに必要な“能力”を持っていることから、活躍を予感している。

「自己紹介で笑いをとっている動画が出ていましたけど、そこは本当に大事だと思うんですよ。環境が変わった中で、チームメートにこういう人なんだって早く分かってもらうことは、活躍するために必要なこと。やっぱり町野選手みたいに明るい感じで来てもらった方が、チームメートもコミュニケーションを取りやすいので。FWはやっぱりパスがこないと仕事ができない。自分が欲しいタイミングを伝えたりする上でも、コミュニケーションが取れるというのはすごい大きいと思います」

 昨季はブンデス1年目ながら2桁得点をマーク。一気に評価を高めたが、本当の勝負は今シーズン。相手から対策をされた中で結果を残すには、さらなる成長が求められる。

「二桁得点はすごいことですけど、FWの数字としてはまだ足りないし、上のチームにいってどれだけ取れるのかが大事。今季は相手も特徴を分かってくるし、対策もしてくる中で、それを上回って結果を残さないといけない。2シーズン、3シーズン続けて本当の評価になるのかなと思います」

 期待するのは“レジェンド”超えだ。これまでブンデスリーガの日本人最多得点は、元日本代表FW岡崎慎司氏がマインツ時代に記録した15得点。オランダ1部フェイエノールトFW上田綺世やNECナイメヘンFW小川航基らと、日本代表のエースを争う上でも、この数字を達成すれば、大きなアピールになる。

「いまブンデスで日本人が所属しているクラブは、昔から日本人選手が活躍したクラブ。フランクフルトは高原選手や長谷部選手、マインツは岡崎選手や武藤選手だったり、歴史を築いてきたから今がある。5大リーグの中で15得点を取ることは大変なこと。町野選手をはじめ、この数字を超える選手が出てきて欲しいと思います」

(FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎 / Shintaro Inoue)



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ハーフナー・マイク

ハーフナー・マイク/1987年5月20日生まれ、広島県広島市出身。2006年に横浜F・マリノスの下部組織から昇格。福岡、鳥栖への期限付き移籍を経て、2010年に甲府に完全移籍。2011年にJ1で日本人トップの17得点を挙げ、日本代表に初選出。2012年1月にオランダ1部フィテッセに移籍。スペイン1部コルドバ、フィンランド1部ヘルシンキを経て、15-16シーズンはオランダ1部デン・ハーグに加入し、16得点を記録。その後は神戸や仙台などを経て、2022年に現役引退。日本代表は通算18試合4得点。現在はJ2甲府のクラブアンバサダーに就任し、ホームタウン活動やスクールコーチを務めている。

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