【プレミア開幕】昇格組として挑む日本代表MF “欧州5大リーグで2人だけ”の好データが後押し

リーズの田中碧【写真:ZUMA Press/アフロ】
リーズの田中碧【写真:ZUMA Press/アフロ】

プレミア初挑戦名鑑:リーズ・ユナイテッドMF田中碧(日本代表)

 プレミアリーグ2025-26がついに開幕を迎えた。「FOOTBALL ZONE」では2025-26シーズンからプレミア初挑戦を飾る選手を紹介。今回はリーズ・ユナイテッドに所属する日本代表MF田中碧にスポットライトを当てる。昨季プレミア昇格の立役者となった田中にとって、待ちに待ったプレミア挑戦となる。(参照:データメディア「Opta Analyst」、地元メディア「リーズ・ユナイテッド・ニュース」)

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 昨夏に当時イングランド2部のリーズに加入した田中は、チャンピオンシップの舞台で中盤の要としてプレーし、3年ぶりのプレミア昇格に大きく貢献した。43試合に出場(37試合先発)し、5ゴール2アシストを記録。1試合平均90タッチというリーグ屈指のボール関与数を誇りながら、ポゼッションロスト率はわずか10%と極めて低く、900分以上出場したMFではリーグ2位の精度を誇った。守備面でも1試合平均4.3回のタックル&インターセプトをマークし、2018-19シーズンにチームのスターとして活躍したMFカルヴァン・フィリップス以来となるクラブ最高の数字を残した。

 さらに、ボール奪取からのゴール関与は5回に達し、チャンピオンシップで最多。欧州5大リーグとその2部を含めても、「90タッチ以上&タックル&インターセプト4回以上」という条件を満たすMFは、世界で見てもパリ・サンジェルマンMFジョアン・ネヴェスと田中の2人だけという稀有な存在だった。

 しかし今季より挑戦するプレミアでは、フィジカル面への懸念から先発を外れる可能性も指摘されている。加入したMFアントン・シュタッハ、MFショーン・ロングスタッフ、DFジャカ・ビヨルはいずれも190cm前後の長身で、ファルケ監督は開幕直後の戦いで空中戦やセットプレー対応を重視する布陣を組む可能性が高いようだ

 それでも田中の価値は揺るがない。ファルケ監督は後半25分前後での交代投入を好む傾向があり、田中は試合の流れを落ち着かせる“締め役”や、攻撃のアクセントとして投入される可能性が高い。また、必要に応じて前線寄りの位置でプレーし、安定した後方の支えを受けながら攻撃を活性化させる起点にもなりうる。

「U-NEXT」で配信されている「WEEKLYワールドサッカー」のインタビューに応じたイングランド代表MFデクラン・ライスは、田中の昨季のパフォーマンスについて「信じられないプレーをしていた。彼はシーズンを通して本当に素晴らしい選手だった。リーズのプレーヤー・オブ・ザ・シーズンの一人だ」と絶賛していた。世界最高峰の舞台であるプレミアでも、昨季のような存在感を発揮できるのか、注目が集まる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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