【プレミア開幕】日本代表の未来を担う20歳CBの挑戦 統計データで検証する”活躍の可能性”

プレミア初挑戦名鑑:トッテナムDF高井幸大(日本代表)
プレミアリーグ2025-26が開幕を迎えたなか、「FOOTBALL ZONE」では2025-26シーズンからプレミア初挑戦を飾る選手を紹介。今回はトッテナムに加入したDF高井幸大にスポットライトを当てる。日本代表にも選出されている20歳は、192cmの体格とビルドアップの技術でJリーグ屈指のCBへと成長を遂げ、世界最高峰の舞台に挑戦する。(参照:データメディア「Opta Analyst)
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川崎フロンターレから加入した高井の移籍金は500万ポンド(約10億円)で、Jリーグから直接海外クラブへ渡ったなかで史上最高額となった。契約残り半年での移籍でなければ、さらに高額になっていた可能性もある。20歳ながら川崎で主力を務め、ACLE決勝進出に貢献。準決勝ではアル・ナスルを3-2で撃破し、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを封じた。J1リーグでは23試合中22試合に出場し、2得点を記録。ボール奪取数は92回でチーム2位となった。
主戦場は4バックの右CBだが、3バックの右でもプレー可能。デュエル勝率59.3%、空中戦勝率62.4%(2025年は63.6%)といずれもリーグ平均を上回り、身長192cmの高さを武器に空中戦で存在感を発揮している。セットプレーのターゲットとしても重宝され、今季はCKから7本、間接FKから33本のボールに触れていた。対人守備でも成功率65%と高水準で、相手の突破を許さない堅守が光る。
ビルドアップ面では今季1268本のパスを試み、成功率88.7%を記録。さらに1試合平均6.0回の推進的なドリブル(5m以上の前進)で合計48.5mも運び、後方からの持ち上がりにも強みを見せていた。
「Opta」の比較データでは、今季の数値がトゥールーズDFチャーリー・クレスウェルや、ボーンマスで躍動後にレアル・マドリードへ移籍したDFディーン・ハイセンとも近いとされ、欧州でも通用する可能性を秘めている。日本代表としても既に4試合に出場。直近のW杯アジア予選インドネシア戦では3バック右として先発し、6-0の大勝に貢献。フィジカルと守備対応力の高さを示した。
トッテナムは昨季、CBの負傷に苦しみリーグ戦17位に沈んだ。今夏はロメロ、ファン・デ・フェン、ドラグシンらに加え、ダンソ、デイビス、若手のヴスコヴィッチが揃う。当面は控えスタートが予想されるが、UEFAチャンピオンズリーグを含む多忙なシーズンで出場機会は少なからず巡ってくるだろう。ブライトンMF三笘薫、リーズMF田中碧、スポルティングMF守田英正、セルティックMF旗手怜央らを筆頭に、川崎の先輩たちに続く成功に期待したい。
(FOOTBALL ZONE編集部)




















