新潟Lの滝川結女はなでしこジャパンデビューを飾って初ゴールも

　WEリーグは今週末の開幕に向け8月4日に東京都内でキックオフカンファレンスを実施した。先月のE-1選手権で代表デビュー戦での初ゴールを決めたアルビレックス新潟レディースのMF滝川結女は、その一撃で「SNSのフォロワーが2000人くらい増えた」と明かし、応援や期待の声がエネルギーになる実感を話した。

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　創設から5シーズン目のWEリーグは今週末に開幕し、新潟は9日にAC長野パルセイロレディースとアウェーで対戦する。昨季の新潟は2シーズン連続でリーグ4位と上位に定着し、皇后杯では三菱重工浦和レッズレディースを相手に決勝のPK戦で敗れ準優勝とタイトルまでわずかのところに迫った。

　昨季は自身のキャリアハイとなるリーグ8ゴールを決め、皇后杯決勝でも同点ゴールを奪うなど決定力をアピールした滝川だが、「昨シーズンの途中、皇后杯の決勝が終わった後から注目され始めてプレッシャーも感じてスランプに陥ってしまったんですけど、それも乗り越えた」という紆余曲折もあったという。そして、先月に国内組を中心に戦ったE-1選手権でなでしこジャパン（日本女子代表）に初選出され、チャイニーズ・タイペイ女子代表とのデビュー戦で初ゴールを決めた。

　その試合では新潟のチームメイトで元なでしこジャパンのFW川澄奈穂美が「こぼれ球クイーン」の愛称をSNSに投稿し、WEリーグへの移行前に新潟県の新発田市役所で勤務していた時期に、「自分が勝手に、自称でアイドルですって1回言ったのが回っちゃって、もう今はそれになっちゃいました」という「新発田のアイドル」のワードも話題になった。

　そうした経験を経て滝川は「本当に反響が大きくて連絡も来て、自分から言い始めた新発田のアイドルがこんなに広がると思っていなかった。今は自分の名前よりそちらで知られることが多いのかなと思うほどですけど、そうやって知られるのも自分自身は良いことだと思うので今後も頑張りたいです。1日だけでSNSのフォロワーが2000人くらい増えて、試合後にビックリしました。見てくれている人が多くて嬉しいと感じました」と話す。

　新シーズンはあと一歩のところに迫ったタイトル獲得やリーグ戦でのさらなる躍進が期待されるチームで、得点源としての期待も大きい。開幕に向け「プレッシャーを感じるよりも応援が力になると感じて、期待の声がエネルギーになっています。今シーズンはもっともっと注目されるようなプレーをしていきたいです」と、知名度を大きく高めた滝川はさらなる飛躍を誓った。