リバプール戦に先発出場した横浜FMトーマス・デン

　横浜F・マリノスは7月30日、「明治安田Jリーグワールドチャレンジ2025 Presented by 日本財団」で英1部リバプールと対戦し、1-3で敗れた。この試合で、DFトーマス・デンは先発出場し32分間プレー。試合後には、“9年ぶり”に再会を果たしたかつての戦友への思いを語っている。

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　イングランド名門の実力をベンチから見つめた。横浜FMは、後半10分にFW植中朝日の先制点で試合の均衡を破るも、同17分にMFフロリアン・ヴィルツが同点ゴール。その後、同42分までに個のクオリティを見せつけられる形でさらに2点を献上し、1-3と力負けした。

　それでも、デンにとっては忘れがたい32分間となったようだ。というのも、この試合では同じく先発したリバプールのオランダ代表FWコーディ・ガクポとのマッチアップが実現したため。2人は、オランダ名門PSVアイントホーフェンのリザーブチーム、ヨングPSVで2016-17シーズンに共闘した間柄。当時はデンが19歳、ガクポが17歳で、約9年ぶりにピッチで再会が叶った。

　試合後、デンはガクポとの再会について「とても嬉しかったよ」と破顔。ここ数年はSNSを通じて連絡を取り合っていたそうだが、それでも「ピッチ上でとなれば、やっぱり格別だ」と喜びを噛みしめた。

　また、世界的ビッグクラブへの一員となった元同僚から大きな刺激も受けたようだ。

「昔はすぐ側でプレーしていたのに、今や彼（ガクポ）はリバプールにいる。その事実が僕にとって大きなモチベーションになるし、対戦できたことで自信も得られたよ」

　プレミアリーグ王者として新シーズンを控えるガクポと、低迷するＪリーグ名門で苦しいシーズンを過ごすデン。対照的な状況も、デンは「今日の試合をしっかり受け止め、今後に控える重要な対戦に向けて今できていることを続けなければいけない」と前を向く。戦友との再会が、残りのシーズンでの活躍を後押しする。