唐揚げ美味しく、韓国料理パーティー「日本にいた時より健康的」 知られざる長谷川唯の“私生活”

欧州でプレーして5シーズン目 海外生活もストレスなく過ごせる理由
イングランド女子1部マンチェスター・シティの日本代表MF長谷川唯は今季、海外で6シーズン目を迎える。イタリア、イングランドでの海外での暮らしも長くなり「ストレスはあまり感じない」と飄々としたものだ。食生活や得意料理、オフの過ごし方など、知られざる私生活はどんなものなのか。「FOOTBALL ZONE」の単独インタビューに応じた長谷川が激白した。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・砂坂美紀/全4回の3回目)
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2021年1月に日テレ・ベレーザからイタリアのACミランに移籍し、その後、ウエストハム・ユナイテッド、マンチェスター・シティと渡り歩いてきた長谷川。イタリアで約半年を過ごし、イングランドでの暮らしは5年目に入る。すっかり順応している海外での暮らしについて、その様子を長谷川自身が明かした。
まずはアスリートにとって、トレーニングとともに重要な食生活について、だ。
「自炊をしているので自然と野菜も摂れて、むしろ日本にいたときよりも健康的な食生活を送れています。お米が大好きなので、いつも美味しい日本産のお米を食べています。栄養面だけにこだわりすぎず、食べたいものを摂るようにしていて。餃子やハンバーグ、コロッケなど、時々ガッツリしたおかずも作りますね。得意料理は特にないのですが、唐揚げがすごく美味しくできるようになりました!」
基本的には自炊で、日々の食事を管理している。栄養面には配慮しつつも、食べたいものを好きなように食べることも……。自分で食事を作ることでレパートリーも増え、料理の腕前も上がっているという。
「日本人選手たちでサムギョプサルを囲んで韓国料理パーティーをしたり、みんなでチーズ入りのレタスの肉巻きをポン酢で食べたりして、イベントもやっていますね」
同じマンチェスター・シティには、なでしこジャパンでも日テレ・ベレーザでもチームメートだったDF清水梨沙やGK山下杏也加、FW藤野あおばが在籍し、昨季途中からMF大山愛笑も加わった。勝手知った仲間と過ごすプライベートな時間は、貴重なリフレッシュの場になる。
海外生活でさまざまな苦労がありそうなものだが、充実した日々を過ごしているという。2022年から暮らすマンチェスターの街も過ごしやすく、ハマっているオフの過ごし方もできた。
「イギリスには、すごく美味しいブランチがいっぱいあるので、10時か11時くらいに、ゆったりとフレンチトーストやアボカド料理を楽しんでいます。現地の文化を自分なりにエンジョイしていますね。梨紗と一緒にゲームをして自宅でのんびりすることもあります。海外で生活しているからといってストレスはないですね。やっぱり我慢するとちょっときつくなっちゃうので」。こう話すと、とびきりの笑顔がこぼれた。特に同学年の清水と時間を共にすることが多いという。
チームメイト5人が日本人 「日本人の評価が上がっているのを感じる」
イングランドのフットボール文化に身を置いている実感はあるのだろうか。前回のUEFA女子ユーロ(欧州女子選手権)が開催され、女子サッカーに対する人気はさらに熱気を帯びている。欧州全体でも女子サッカーの人気は高まってきていて、競技レベルも格段に向上している。
「ウエストハムからシティに移籍したときから比べると、いろんな人が自分のことを知ってくれて、本当に温かく応援してくれますね。サポーターの人に愛してもらっているとすごく感じるので、毎回スタジアムに行くのもプレーするのも楽しいです。もともと培ってきた男子のサッカー文化をどんどん取り入れて、すごくいいサッカーができるチームが増えてきています。技術的にも数年で上手くなっていて、正直驚いています」
日本人選手も次々に欧州のビッグクラブに移籍している。このオフだけでもDF石川璃音(浦和→エバートン)、GK平尾知佳(新潟→グラナダ)らが海外クラブへ移籍。男子の代表同様に、日本人選手が海外クラブでピッチに立つのが当たり前の光景になりつつある。
「男子のクラブが大きいと、女子もすごいと言われがちですが、実はそうではないこともあります。ビッグクラブでプレーする選手がたくさんいるのは、なでしこでも男子代表でもいいことだと思いますし、負けていられないなと思います。クラブの名前だけではなくて、結果も出せるようにしないとですね。
日本人が確実に上だなって思うところもたくさんあるので、その強みをどれだけ活かせるか、あとは弱みをどれだけ普通のところまで上げていけるかっていうところが、一番単純で難しい。フィジカルのところは今の代表の選手たちはしっかり課題として個人で取り組めているというのを感じるので、そこは継続しながら、もっとポゼッションの立ち位置などは、どんどん高めていきながらやっていければいいかなとは思います」
ニルス・ニールセン監督率いるなでしこジャパンが2度目のW杯優勝を目指す2027年のブラジル大会まで、あと2年を切っている。世界最高峰のリーグであるイングランドで日本人選手たちがどれだけ経験を積めるのかが、今後、なでしこジャパンがより成長していくためにも重要だと、長谷川自身は感じている。
(砂坂美紀 / Miki Sunasaka)




















