執念の一撃「決められなかったら終わってた」 首位争いへ…主将が訴える敵地での「+3」

浦和の関根貴大【写真:徳原隆元】
浦和の関根貴大【写真:徳原隆元】

MF関根貴大が途中出場から今季リーグ戦の初ゴールを決めた

 浦和レッズは7月23日に行われたJ1リーグ第21節延期分の湘南ベルマーレ戦に4-1で勝利した。この試合、後半26分にチーム3点目を挙げたのは、その5分前に投入されたばかりのMF関根貴大だった。今シーズン、浦和のキャプテンに就任した関根は、ここまでゴールを挙げることができてなかったが、試合後のミックスゾーンでは「あれを決められなかったら、今年終わっていましたね。ただただ、気持ちを込めて打ちました」と、身体を投げ出して決めたダイビングヘッドを振り返った。

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 この日、セットプレーから全ゴールを挙げた浦和だが、関根のゴールもスローインが起点になった。右サイドのスローインを受けたMF松本泰志がクロスを入れると、ゴール前で関根が頭で合わせた。「なかなか途中出場の選手が流れを変えられないことが続いていたので、今日は仕事ができたと思います」と胸を張る14番は、ゴール前に侵入できた理由について「ゴールを取りたかったですし、フレッシュな状態だったので、あそこに行ってもまた戻れる状態だったので入っていきました。あんなに良いボールが来るとは思いませんでしたが、『来るかな』と思って中に入っていました。あれ以上のパスはなかったので、足でいって外すのが怖かったので、頭でいきました」とゴールまでの過程をまとめた。

 キャプテンとして挙げた初ゴールだったことについては、特別な感情は「ないですね」と言いきり、「苦しい状況が続いていたなかで、埼スタでやるアドバンテージを生かしたかったですし、ただ勝てたことが良かったです」と、勝利という結果を重視した。

 今シーズン、ホームゲームを9勝12敗と大きく勝ち越している浦和だが、アウェーでは1勝6分4敗と大きく負け越している。唯一の勝利も国立で行われたFC町田ゼルビア戦というニュートラルに近いゲームだ。

 浦和のキャプテンは、「勝ち点の意味でも、この2試合(湘南戦と次節の福岡戦)に勝てば首位と勝ち点6差に縮まることはみんなが分かっていました。そのなかホームで2連戦できることで、この勝ち点6がすべてを決めるくらいの重要性があるとマチュイ(・スコルジャ)さんも言っていたので、すごく大事な勝ち点3になったと思います」と言い、アウェーでも結果を出す必要性を訴えた。

「なぜホームで良い展開が続くかは考えないといけませんが、シンプルにホームではリスクを負ってビルドアップも守備も行っていると、見ていても思いますし、やっている選手も感じていると思います。アウェーゲームは今季、1試合しか勝てていない。そこは変に考えすぎずに、アウェーだからリスクを負わずに全部蹴るのではなく、ホームと同じようにつなげるところはしっかりつながないといけないし、ミスをみんなでカバーしあうように雰囲気をもっていかないと、アウェーでの戦い方は変わらないのかなと思いました」

 幸いにも今シーズンは例年以上の混戦となっており、浦和にもまだまだタイトル争いに加われる可能性がある。関根が口にしたように、まずは次の福岡戦に勝って首位との勝ち点差を6に縮め、そのうえでホームでの勝率を保ちながら、アウェーでの勝ち点をどれだけ重ねられるかが問われることとなる。

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