電撃移籍から1か月…待ち望んだ実戦「すごく大きかった」 責任を感じた“日本の10番”

後半から出場した10番・塩越柚歩【写真:Noriko NAGANO】
後半から出場した10番・塩越柚歩【写真:Noriko NAGANO】

なでしこジャパンの塩越柚歩「このゲームに出られたことはすごく大きかった」

 なでしこジャパンは7月13日、韓国で開催されているEAFF E-1サッカー選手権で、地元の韓国と1-1で引き分けた。今オフに三菱重工浦和レッズレディースから日テレ・東京ヴェルディベレーザに移籍したMF塩越柚歩は、ハーフタイムから出場。しかし、終了間際の同点弾を「もったいない失点」と悔しがった。

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 前半37分、FW愛川陽菜の浮き球パスをMF成宮唯がペナルティエリア右でトラップ。体をひねりながら右足でゴール左隅へ流し込み、INAC神戸レオネッサのホットラインで先制点を奪った。塩越は1点リードのハーフタイムに、FW上野真実との交代で投入。台湾戦は出場がなかっただけに、移籍後初実戦となった。

 しかし、その後は韓国の猛反撃にあう。耐えていた日本だったが、後半41分に、右からの折り返しに合わせられて失点。「自分たちも押し込まれながらもチャンスを作りながらでしたけど、あと一歩のところで相手がこぼれ球に早かったという、ちょっともったいない失点だったかなと思います」と振り返った。

 6月16日にジュニアユースから育った浦和を去り、ベレーザへ完全移籍。新たな同僚になるFW山本柚月、MF菅野奏音、FW樋渡百花と同じピッチに立った。ライバルへの電撃移籍から約1か月。「チームメイトのプレースタイルとか、そういうところもきょうで少し掴めた部分はあったかなと思います」と語った。

「新しいチームメイトと試合するのも初めてですし、自分がこういうプレーとか、味方がどういうプレーをするとか、そういう部分のすり合わせにもなると思いました。自分自身のキャリアの経験を積むために、このゲームに出られたことはすごく大きかったですし、得られるものは多くあったかなと思います」

 今大会では背番号10を背負っているが、台湾戦ではベンチから戦況を見届けた。「自分が出たときにどういうプレーをできるかは整理しながら入りましたけど、ピッチ外から見るのとピッチに入るのとは難しさが違って」としながら、「そういった部分も、自分にとってプラスだったと思います」と手応えも得た。

「期待していただいているのかなと思いますけどそれにプレッシャーを感じず、自分らしくプレーできたらなと思っています。なでしこジャパンとしてこういう大きな大会に出させてもらう立場なので責任も感じますし、しっかり10番らしいと言ったらあれですけど、そういうプレーを見せられたらなと思います」

 16日の最終戦で中国と対戦する日本は、勝利すれば大会3連覇。「自分たちでまだ優勝を掴むチャンスが残っているので、追いつかれてはしまいましたけど、前向きに次の試合に臨むことが大事かなと思います」と切り替えを誓った塩越。背番号10としてタイトルを獲得し、自信を掴んで新天地へと向かいたい。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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