空白の950日間「苦しいの一言です」 38歳・長友佑都、逆境覆す”大和魂”「今日ダメならもう終わりだな」

長友佑都が950日ぶり出場への思いを話した
森保一監督率いる日本代表は7月12日、EAFF E-1選手権第2戦で中国代表と対戦し、2-0で勝利した。スタメンフル出場を果たしたDF長友佑都(FC東京)が950日ぶりのA代表出場について「もう苦しすぎましたね、苦しいの一言です」と話し、出場がなかった空白の期間を振り返った。
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試合は前半11分、MF田中聡からの縦パスを受けたFW細谷真大がゴール正面で反転して右足シュートを決めて先制に成功し、後半18分には右45度付近でボールを受けたDF望月ヘンリー海輝が、斜め後ろに相手を外して左足を振り抜くと、相手DFに当たったボールはGKの逆を突いて追加点のゴールになった。その後は長友を中心とした守備陣が中国の攻撃陣をシャットアウトし、2-0で勝利。2連勝でE-1選手権連覇に王手をかけた。
長友は3バックの一角で90分間フル出場。慣れないポジションながらも、相手FWとの競り合いに何度も勝利し、無失点で試合をクローズさせた。「対人に負けないとか、寄せる速さとか、空中戦も今日はしっかりと勝ててましたし、そういったところをしっかりと見せたいという気持ちでやってたんで、それが伝わったのは良かったです」と自身のプレーを評価した。
試合前のメンタル面については「試合に入る前っていうのは、少し緊張感とかはあるんですが、(今日は)めちゃめちゃ緊張感ありましたよ。昨日なんかアドレン出すぎて、寝つきがめっちゃ悪かったです」と話し、「そのぐらいやっぱり自分はかけてたし、もう今日ダメなら、もう終わりだなという、そのぐらいの気持ちで今日臨んでたので。自分の魂だったりとか、これまで悔しい思いをしてきた、その気持ちが皆さんに届いたなら、それは1つ嬉しく思いますね」と、気持ちの面でも意識していたことがあったという。
慣れない3バックでの起用について「今後へのメッセージかなと捉えてました」と森保監督の意図を汲み取った。「この評価が、森保さんがどういう評価をしたか実際わからないですけど。ただ、長友もまだまだできるなと。3センターでもできるのかと。選手として認められるという部分で、一歩踏み出したなと思います」と新たな一歩を踏み出したことを強調した。
そして、W杯最終予選ではベンチ外が続き、この中国戦が950日ぶりの出場になった。スタンドから試合を見守り続けた空白の期間について、「いやあ、もう苦しすぎましたね。苦しいの一言です。ただ、僕はその逆境とか、苦しみから、これまでも何度も這い上がってきたんで。もう長友終わりだぞって、皆さん思ってたかもしれないですけど。僕はひたすら自分のことを信じてやってきたんで。もっと皆さん驚かせるようなプレーをできるように、これから頑張っていきます。まだ次、韓国戦があるので、引き締めて頑張ります」と、38歳の主将は頼もしい言葉で次戦とその先にある自身5度目のW杯を見据えた。
最後に「経験ない選手たちがたくさんいたんで、普段Jリーグでプレーしてるような、堂々としたプレーをやろうと。ミスを恐れずに、どんどんどんどん前に出ていけと。そういった前向きな言葉をかけましたね。やっぱり代表の重みっていうのは、このユニフォームを背負うと、ずしっとこういろんなプレッシャーがのしかかってきますんで、それに恐れたりとか不安を抱く選手っていうのが少なからずいるので。彼らがJリーグで見せてるような躍動したプレーを見せてほしいなという、そういう声かけをしました」と、円陣で話した言葉について振り返った。
(FOOTBALL ZONE編集部)




















