市役所勤務の過去に由来する「新発田のアイドル」 デビュー弾で全国区へ…レジェンドも認める“特殊能力”

MF滝川結女がデビュー戦でゴールを決めた
なでしこジャパン(日本女子代表)のMF滝川結女は7月9日、韓国で行われているEAFF E-1サッカー選手権の初戦チャイニーズ・タイペイ戦で代表デビューを果たすと、前半25分に初ゴールをマークした。以前は新潟県の新発田市役所に勤務していたという「新発田のアイドル」が、追加招集の期待に応えた。
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滝川は2020年からアルビレックス新潟レディースでプレー。チャンスメークもしながら、コンスタントに活躍を見せていた。当初はこのE-1選手権のメンバーに入っていなかったが、FW土方麻椰のコンディション不良を受け6月27日に追加招集となった。WEリーグのオフシーズンで自主トレからチーム始動して間もないタイミングだっただけに準備の部分に難しさもあったが、「チャンスをいただけた分、そこはカバーしないといけない部分ではあるので、そこはしっかりやりたい」と意欲的に取り組んできた。
そして、1-0で迎えた前半25分、FW愛川陽菜のパスにMF成宮唯が背後を取ると、中央へ折り返し。FW高橋はなが飛び込むと、こぼれ球を滝川が押し込んだ。新潟のチームメートで2011年女子ワールドカップ(W杯)の優勝メンバーでもある川澄奈穂美はSNSで「こぼれ球クイーンが決めた」と反応したが、自身も「WEリーグの方ではそうやって言われてますし、新潟の方にも言われてるので、私らしいかなって思います」と、ゴール前での嗅覚を生かしたデビュー弾を振り返った。
新潟ではきっての人気選手となった25歳。「新発田のアイドル」と呼ばれるのは、WEリーグへの移行前に新発田市役所で勤務していたことに由来するといい「自分が勝手に、自称でアイドルですって1回言ったのが回っちゃって、もう今はそれになっちゃいました」と恥ずかしそうに明かした。「今年26歳なので、ちょっとアイドルはそろそろ厳しいかなって思いますけど、でも、そうやって名前も新発田のアイドルっていうのですごく知られているので、それは嬉しい部分でもあります」と話した。
大会に向けて「髪が長かったっていうのもありますけど、でもちょっと切って、しっかりイメチェンして挑みたいなっていうのもありましたし、ネイルもちょっと派手な方が目立つかなみたいなので、直前にしました」と、自分自身でもモチベーションを高めて入ってきた。
ハーフタイムでの交代になったが、「(ニルス・ニールセン監督から)暑かった?って聞かれて、ちょっとバテてんのがバレたかなっていう風に思いました」と話すも、「ニルスさんにも、次出た時にはまた決められると思うからみたいな感じで言われたので、自信を持ってやりたい」と先を見据えた。
WEリーグで着実に成長してきた滝川のデビュー弾は、新発田のアイドルを全国区に押し上げそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)





















