FWとDFの”二刀流”「必要になればGKもできると…」 指揮官が口にした絶対的信頼「完璧なキャプテン」

チャイニーズ・タイペイ戦でゴールを決めた高橋はな【写真:Noriko NAGANO】
チャイニーズ・タイペイ戦でゴールを決めた高橋はな【写真:Noriko NAGANO】

キャプテン・高橋はながFWとDFで活躍した

 なでしこジャパン(日本女子代表)は7月9日、韓国で行われているEAFF E-1サッカー選手権の初戦でチャイニーズ・タイペイ女子代表と対戦し、4-0で快勝した。試合後の会見で、なでしこジャパンを率いるニルス・ニールセン監督は、1トップで先発出場して試合終盤にはサイドバックも務めた今大会のキャプテンであるFW高橋はなへの絶対的な信頼を口にした。

【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!

 初の大会3連覇を目指すなでしこジャパンは、立ち上がりこそ得点を挙げられずに苦しんだが、前半22分にDF矢形海優が先制点を挙げてからはゴールをしっかり重ねて4-0の勝利を収めた。前回大会の優勝メンバーでもある高橋は、試合の前々日に行われた紅白戦では最終ラインに入っていたが、先発5人が代表デビューという経験の浅いチームで1トップに入った。

 立ち上がりから攻撃の起点となると、前半25分の2点目の場面ではニアサイドに飛び込み、得点を決めたMF滝川結女のスペースを作ってお膳立て。さらに後半3分には、FW山本柚月のパスを受けて確実にゴールネットを揺らして自らもチームの3点目を記録した。そんな5番について、ニールセン監督も「完璧なキャプテン」と、賛辞を惜しまない。

 この日の高橋のプレーぶりについてニールセン監督は、「素晴らしいプレーをしてくれた」と言い、「彼女は心が強い選手であることは間違いない。彼女は完璧なキャプテンだ。なぜなら自分のことより常にチームのことを第一に考える。人間性も素晴らしく、タフにプレーできる。素晴らしいゴールも決めた」と評価した。

 そして、DFとFWの二つのポジションで起用しているキャプテンについて、「彼女は(FWだけでなく)センターバックも、サイドバックもこなすことができるが、チームが必要になればGKもできると感じさせてくれる選手だ」と、高橋のフォア・ザ・チームの精神を絶賛した。

 実際、この日の高橋は試合終盤には右サイドバックにも入り、チームの守備も支えた。初戦からキャプテンとして、FWとして、DFとしてフル稼働した高橋だが、E-1選手権3連覇を目指すなでしこジャパンにとって、その存在は文字通り不可欠なものだろう。

(FOOTBALL ZONE編集部)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング