出場時間133分→移籍で覚醒「ここで活躍したい」 3戦2発…活躍の要因は「周りの選手が合う」

横浜FC戦で同点ゴールを決めた長倉幹樹【写真:Noriko NAGANO】
横浜FC戦で同点ゴールを決めた長倉幹樹【写真:Noriko NAGANO】

浦和からFC東京に移籍した長倉幹樹「3連勝できるように頑張ります」

 FIFAクラブワールドカップの開催に伴う特別登録期間で、浦和レッズからFC東京に期限付き移籍で加入したFW長倉幹樹が止まらない。直近の公式戦2試合連続ゴールを挙げていた長倉は、6月28日のJ1リーグ第22節の横浜FC戦戦でも途中出場すると1得点1PK獲得の活躍を見せて2-1の逆転勝利の立役者となった。

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 今シーズンの開幕前、アルビレックス新潟から浦和に加入した長倉は、リーグ戦13試合出場1得点という数字を残しているが、ほとんどが終盤の交代出場でトータルのプレー時間は133分に留まっていた。FC東京で出場機会を得ると、まさに水を得た魚。この試合でもMF佐藤恵允、FW仲川輝人とともに後半14分に途中出場し、大きく試合の流れを引き寄せた。

 そしてチームがPK失敗で同点に追いつくチャンスを生かせずに迎えた後半40分、MF橋本拳人のクロスにヘディングで合わせた同点ゴールを決めると、後半アディショナルタイム14分にはエリア内でパスを受けて相手に倒され、PKを獲得。これをDF森重真人が決め、FC東京は2-1と逆転して2連勝を飾った。

 自身のゴールを振り返って長倉は「拳人くんから良いボールが入って。枠に飛ばせれば入るボールで、決められて良かったです」と喜び、PKを得たシーンについても「自分はああいう動きをよくするんですが、そこに(室屋)成くんがドンピシャで合わせてくれたので、ありがたいです」と、自身にパスを送ったチームメイトたちに感謝した。

 加入から間もないにも関わらず、チームに長くいたかのように周囲との連携が光る。「ここで活躍したいっていう気持ちで来た」という長倉は「周りの選手が合うっていうのが要因だと思います」と言い、特に相性の良い選手として「テルくん」と、FW仲川輝人の名前を挙げた。

「テルくんが一緒に出る時間がこれまで多かったので、一番合うというか、近くで一緒にプレーするので、そういうの(相性の良さ)を感じますし、お互いがお互いを感じて、見ながらプレーできていると思います」と、この試合でも同じ時間ピッチに立った2019年のJリーグ最優秀選手を挙げた。

 1ゴールを挙げた前節の横浜FM戦(3-0)に続く勝利で、2連勝としたFC東京。リーグ戦2試合連続ゴールを挙げた長倉は、次節で対戦する上位争いをしている柏との試合に向けて「3連勝できるように頑張ります」と、静かに闘志を燃やした。

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