メッシがポルト戦で直接FKを決めた

　アメリカで開催されているFIFAクラブ・ワールドカップ（W杯）に出場しているインテル・マイアミは、現地時間6月19日に行われた第2節でポルトガル1部FCポルトと対戦し、2-1の逆転勝利を収めた。そのなかで、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシが後半9分に決めた直接フリーキック（FK）が大きな話題となっている。

　前半8分にPKでポルトに先制点を与えたインテル・マイアミは、後半2分にベネズエラ代表MFテラスコ・セゴビアのゴールで同点に追いつく。そして迎えた後半9分、元ウルグアイ代表FWルイス・スアレスの落としたボールを受けてドリブルを仕掛けたメッシが倒されて、インテル・マイアミがFKを得た。

　ペナルティーアークのすぐ横からのFKでキッカーを務めたメッシが左足を振り抜くと、ボールはGKクラウディオ・ロペスが懸命に伸ばした手の先を通ってゴール右上に決まった。このメッシの大会初ゴールが決勝点となり、インテル・マイアミは2-1で勝利し、ラウンド16進出に向けて大きく前進する勝ち点3を得た。

　英公共放送「BBC」は「神に祝福された男、メッシが依然として魔法のようなタッチを披露」と見出しを打ちメッシに注目。記事内では、「キャリアのほとんどをリヨンで過ごした元ブラジル代表MFジュニーニョ・ペルナブカーノ（77得点）とペレ（70得点）だけが、メッシ以上に直接FKを決めた選手だ」と、キャリア通算68得点目となる直接FKからのゴールを挙げたメッシが、史上3番目の記録を持つことを報じた。

　さらに元ポルトガル代表DFジョゼ・フォンテ氏は、「彼は神に祝福された男じゃないか？　信じられない。なんて選手なんだ」と感嘆の声をあげると、かつてニューカッスルなどで活躍した元アイルランド代表GKシェイ・ギブンも「この男を生で見られるチャンスがあるなら、見ないといけない。これが彼のできることだ。彼にとってはPKのようなものだ。とても正確だ。天才だ。マエストロ、マジシャン、なんて呼ぼうとしても言葉では足りない」と、史上最高の選手とも称されるメッシに最大級の賛辞を贈った。