負傷者続出の緊急事態…森保Jデビュー組テストか 「起用はこれまでと違うかも」指揮官の真意は?

インドネシア戦の日本代表予想スタメン【画像:FOOTBALL ZONE編集部】
インドネシア戦の日本代表予想スタメン【画像:FOOTBALL ZONE編集部】

勝利が求められるインドネシア戦も3バックが基本か

 森保一監督率いる日本代表は6月10日、北中米ワールドカップ(W杯)最終予選の最終節でインドネシアと対戦する。ラストはホーム・パナソニックスタジアム吹田で行われ、森保ジャパンは1年後のW杯に向けて新戦力をテストする。最終ラインで負傷者が続出する緊急事態だが、MF久保建英やMF遠藤航ら経験値の高い選手が牽引し、勝利で締めくくるための予想布陣を考察する。

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 前節のオーストラリア戦では9人が最終予選で初先発。押し込む展開に持ち込んだが終盤の失点が響いて0-1で敗れた。2連敗は許されない状況で、1トップにはブンデスリーガで11点を挙げたFW町野修斗の先発が濃厚だ。

 シャドーはさまざまな可能性が考えられるが、10番・久保建英は多くのサポーターも待ち望んでいるだろう。攻撃で牽引しつつ、まだ出番がなかった三戸舜介とのパリ五輪世代コンビが見られるか。パースでの練習ではウイングバック、シャドーとどちらもプレーしていた三戸。よりゴール近くでプレーすれば「自分も(三笘みたいに)ドリブルは特徴ですけど、そのほかにもシュートだったりのところは出していきたいと思っています」と持ち味も出せるだろう。

 熊坂光希の負傷離脱もあり、遠藤の相方に急浮上したのが佐野航大。ポリバレントな選手で練習ではボランチに入る場面もあった。本人はシャドーで勝負したいはずだが、森保監督や名波浩コーチから褒められた「ボランチだったらいろいろボールを散らしながら前に当てる」長所を生かしたい。

 両ウイングバックは森下龍矢と関根大輝か。森下はポーランド1部レギア・ワルシャワで14得点とよりゴールへの嗅覚が増した。関根はオーストラリア戦で3バックの一角を担った。森保監督は「新たにチャレンジできるという部分では、ポジティブ。起用はこれまでと違うかもしれないですけど、複数ポジションをこなせる選手がいますので、不測の事態が起こった場合の次のプランを頭に入れて試合に臨みたいと思います」と話しているため、違うポジションでの起用があり得る。

 怪我人が続出する最終ラインは鈴木淳之介のデビューも。指揮官は遠藤と出席した会見で「遠藤選手、キャプテンは隣にいますが、キャプテンは中盤もディフェンスラインも、時には前線でもプレーできますので、起用はこれまでと違うかもしれないですけど」と話していたので、所属のリバプールでもプレーする3バックの一角に入る可能性も考えられるが、センターバックでプレーする2人がまずは選択肢となるか。

 多くのチャレンジが期待されるインドネシア戦。W杯まで残り1年。ここからまた新たな森保ジャパンを見せていく。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)

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