ブラジル女子代表マルタが代表復帰、「スカートをはいたペレ」の異名を持つ

　なでしこジャパン（日本女子代表）は、ニルス・ニールセン監督体制で3回目の活動として今月末からブラジル遠征を実施。南米の強豪と2試合の国際親善試合を行うが、「スカートをはいたペレ」の異名を持つ伝説的な名手マルタが代表復帰してメンバーに名を連ねた。

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　39歳のマルタはこれまでブラジル代表200試合以上に出場の名手で、FIFA最優秀選手賞にも6回選出されている。昨夏のパリ五輪で銀メダルを獲得したのを最後に代表引退を表明していたが、なでしこジャパンとの試合に向けたメンバーに名を連ねた。

　ブラジルサッカー連盟（CBF）はメンバー発表会見をレポートし、アーサー・エリアス監督は「最近になって彼女とも話したが、今のように高いレベルでプレーしている限り代表チームを助けることができる。彼女は素晴らしいシーズンを送っていて、アメリカのチャンピオンクラブで重要な選手として君臨している。変革の時期にある代表チームに彼女を呼ぶことは若い選手たちにも良い影響がある。コパ・アメリカに向け、ピッチ内外で彼女が重要な貢献を見せてくれると思う」と話した。

　また、指揮官は「日本はすでに世界一に輝いたことのあるチームであり、最近も素晴らしい時期を過ごしている。互いに変革の時期にあり、勢いのある両チームが勝利を目指して激しくぶつかり合うだろう」とコメント。さらに「彼女たちは攻守両面でよく整えられたチームであり、彼女たちのようなとてもダイナミックな相手からゴールできるかどうかは、常に大きなチャレンジだ」と話している。

　マルタ復帰のニュースは英公共放送「BBC」が速報するなど世界的にも注目を集めている。ニールセン体制で国際大会シービリーブズ・カップの初優勝も果たしたなでしこジャパンは、歴戦の名手を封じ込めることができるだろうか。