欧州得点王がサウジ移籍? アフリカ人FWに年俸最高“58億円”と海外報道「売却を望んでいる」

昨夏のオフシーズンに移籍をめぐってクラブと対立
イタリア1部ナポリからトルコ1部ガラタサライに期限付き移籍中のナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンにサウジアラビア移籍の可能性が浮上している。ヨーロッパのビッグクラブからの関心も伝えられるなかで、イタリア「コリエレ・デッロ・スポルト」紙はナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長はサウジアラビアへの売却を望んでいると報じた。
オシムヘンは2022-23シーズンにセリエA得点王となり、ナポリの33年ぶりのリーグ制覇に貢献。チームの得点源であり、絶対的な中心選手として活躍してきた。
しかし、昨夏のオフシーズンに移籍を巡ってクラブとの関係が悪化して構想外に。出番の得られない状況を避けるためにガラタサライへ期限付き移籍していた。トルコでも自慢の得点力を存分に発揮し、今季38試合33得点と活躍してきた。
「コリエレ・デッロ・スポルト」紙のレポートによれば、FWの強化を目論むユベントスがオシムヘンの獲得に向けて8500万ユーロ(約139億円)の超高額オファーを提示したが、ナポリのデ・ラウレンティス会長は「サウジ・プロリーグに売却することを望んでいる」という。
ナポリが設定している契約解除条項は7500万ユーロ(約123億円)で、ユベントスのオファーはこれを上回っている。しかし、これはイタリア国外のクラブにのみ適用されるもので、ユベントスが獲得するためにはさらなる交渉が必要になるとされる。
一方で、以前からオシムヘンを追いかけ続けるサウジアラビアのアル・ヒラルは契約解除条項の7500万ユーロに加え、年俸はオシムヘンが受け取る1100万ユーロ(約18億円)の3倍となる3000万~3500万ユーロ(約49億~57億円)を提供するという。記事でも「デ・ラウレンティスはライバルであるユベントスに売却することを避け、(アル・ヒラルの)7500万ユーロを受け入れる可能性は十分にある」と伝えられていた。
ナポリとしては、条件が良くても国内のライバルのもとへ“元エース”を手放すつもりはないようだ。イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドなどイタリア以外の欧州クラブも獲得を狙っているという噂もあるが、また新たな大物選手がサウジアラビアへ向かうことになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)