元日本代表も苦笑い…サプライズ候補「入る隙間が無い」 あえて挙げた欧州組の名前は【見解】

【専門家の目|ハーフナー・マイク】気になるサプライズ候補の行方を解説
サッカー日本代表は、3月に行われた北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で、8大会連続8回目の本大会出場を決めた。欧州の各リーグも佳境に入るなか、そろそろ気になってくるのが本戦へ向けたサプライズ候補だ。元日本代表FWハーフナー・マイク氏は、「逆に入れられない」と自身の見解を語った。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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3月シリーズでは、故障による長期離脱から復帰したDF伊藤洋輝を招集。しかし、初招集ゼロとサプライズと呼べる選手の選考は無かった。欧州でアピールするスター候補も多いが、ハーフナー氏は「今はどのポジションも埋まっているので入り込む余地が無い。入る隙間が無いですよね」と苦笑いを見せる。
まだ未招集の選手で、ここから1年2か月での逆転当選はあるのか。「欧州のトップリーグで相当の結果を残すか、かなりの怪我人が出るか、どちらかしかないと思います」とハーフナー氏。「なかなか入り込めないですよね。今の日本代表の選手たちがそれだけすごい。層が厚いということですね」と解説した。
そのなかでも、あえて名前を選ぶとすれば……。3月シリーズに招集されていなかった選手の中では、「サプライズでもなんでもないですが、浅野拓磨選手」と挙げた。今シーズンからスペイン1部マジョルカに移籍し、現在は怪我で離脱中だが、「調子も上げてきていました」とパフォーマンスを評価する。
「前回の最終予選のオーストラリア戦で大事な点を取ったり、ワールドカップのドイツ戦で決勝点を入れたり、勝負強さのある選手だと思います。ラ・リーガはすごく難しいですしたやすいことではないですが、得点を取って結果を残せば自ずと選ばれると思います。これはどのポジションで言えることですが」
2014年のブラジル大会を目指すメンバー争いを経験した過去を持つハーフナー氏。「ちょっと調子を崩すと、すぐに次の選手となってきます。どのポジションも本当に最後まで争いがあるんだろうなと思います」と舞台裏を想像する。本大会まで1年2か月、どのようなドラマが生まれるのかにも注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)

ハーフナー・マイク
ハーフナー・マイク/1987年5月20日生まれ、広島県広島市出身。2006年に横浜F・マリノスの下部組織から昇格。福岡、鳥栖への期限付き移籍を経て、2010年に甲府に完全移籍。2011年にJ1で日本人トップの17得点を挙げ、日本代表に初選出。2012年1月にオランダ1部フィテッセに移籍。スペイン1部コルドバ、フィンランド1部ヘルシンキを経て、15-16シーズンはオランダ1部デン・ハーグに加入し、16得点を記録。その後は神戸や仙台などを経て、2022年に現役引退。日本代表は通算18試合4得点。現在はJ2甲府のクラブアンバサダーに就任し、ホームタウン活動やスクールコーチを務めている。