新生なでしこジャパンが初優勝、史上2度目のアメリカ撃破 采配ズバリ…古賀塔子が決勝弾

なでしこジャパンが敵地でアメリカに勝利【写真:Getty Images】
なでしこジャパンが敵地でアメリカに勝利【写真:Getty Images】

シービリーブズ・カップでアメリカに2-1で勝利

 新体制の初陣を優勝で飾った。なでしこジャパン(日本女子代表)は、現地時間2月26日のシービリーブズ・カップ第3戦で開催国アメリカに2-1で勝利し、3連勝で優勝を決めた。昨夏のパリ五輪で金メダルの現世界女王を、ニルス・ニールセン新監督が就任した新たなチームが下した。

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 日本は昨年12月にチーム史上初の外国人監督としてニールセン監督が就任。今大会が初めての活動だったが、オーストラリアに4-0、コロンビアに4-1と快勝を続け、このアメリカ戦を得失点差により引き分け以上で優勝できる状況で迎えた。そして前半2分、右サイドのスローインからMF長谷川唯にボールが入ると相手の背後へスルーパス。ここに入ってきたMF籾木結花が落ち着いてキープし、味方同士で接触する相手DFとGKの逆を突いて決めた。2021年の東京五輪以来、約4年半ぶりの代表復帰になったアタッカーが先制点をもたらした。

 しかし、前半14分には縦パスを起点に中央を割られFWアリ・セントナーに同点ゴールを奪われてしまった。それでも日本はアメリカのプレスに対しても地上戦のパスワークで前進する形を何度も作り、DF北川ひかるがペナルティーエリア内で際どいシュートを放つなどチャンスも作りながら前半を終えた。

 後半の立ち上がり5分、日本はフリーキックのチャンスで長谷川が狙うとGKが弾いたこぼれ球に反応したDF古賀塔子が押し込んだ。ハーフタイムの交代で入れた選手がすぐにゴールを奪い、ニールセン監督の采配が的中する形になった。開催国の意地が懸かるアメリカとの戦いは次第に激しくなり、後半18分には日本ゴール前の競り合いで相手MFリンジー・ホランと接触したDF熊谷紗希が頭部から流血する一幕もあった。

 交代策を駆使して試合を運んだ指揮官はラスト15分でセットプレーなどでの高さも補完できるDF高橋はなを投入。このまま2-1で逃げ切りに成功した日本は、これまで準優勝が最高だった今大会の初優勝を文句なしの3連勝で決めた。対アメリカ戦での勝利は歴史上2回目。2012年のアルガルベカップ以来13年ぶりだ。今後の活動は、4月6日に大阪でコロンビア女子代表と国際親善試合が予定されている。

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