涙を浮かべた選手や「生きて家に帰れる」の声も… ドルトムントを襲った爆破事件の恐怖

CLモナコ戦に2-3と敗戦後、選手たちが複雑な胸中を語る

 日本代表MF香川真司が所属するドルトムントは、現地時間12日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝モナコとの第1戦に臨んだが2-3で敗れた。試合後にメディアから前日にチームバスが爆発物の被害を受けて、DFマルク・バルトラが負傷した件について質問されると、涙を浮かべる選手がいるなど大きなショックを受けている。

 香川が1ゴール1アシストをマークしたものの、ドルトムントはモナコ相手に3失点を喫して痛恨の敗戦を喫した。ピッチに立った選手は全力プレーを披露したが、前日の爆破事件によって精神的なダメージを受けていたことは想像に難くない。

 英紙「ザ・サン」によると、試合後にテレビ局のインタビューに応じたMFヌリ・シャヒンが、「このことについて話すこと、そして正しい言葉を見つけることは難しいよ。僕らはテレビで何度もこういったこと(爆破事件)を見てきたけど、自分たちとは遠く、遠くのことだと感じていた」と涙ながらに恐怖を語り、「正直なところ、後半に入るまでサッカーに集中することはできなかった」と集中できなかったことを認めた。

 米スポーツ専門テレビ局「ESPN」でも、多くの選手のコメントが紹介されている。DFマティアス・ギンターは「今はこの24時間のうちで最高の気持ちだよ。僕らは生きて家に帰れることができるのが、とにかく嬉しい。誰もが今日、プレーしたいとは思っていなかったと、試合運営担当者に話したことは、みんなが理解してくれるだろう」と試合に臨む心境ではなかったことを吐露した。

 

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