「今年は感じなくなった」 なでしこジャパン選出の猶本が“弱み”の克服を激白

「成長を感じた」と語る部分とは?

 先月30日のなでしこジャパン選出を受けて初の試合になったが「それは全く意識していなかった」と明かす。翌3日から代表合宿がスタートして9日の国際親善試合コスタリカ戦を迎えるが、まずは千葉戦に集中して、そこから切り替える心構えだったという。

 現在23歳の猶本はU-17女子ワールドカップ準優勝から数々の国際大会を経験しているが、今年3月にU-23代表チームの一員としてラ・マンガ国際大会に参加。そこで3試合に出場して1ゴールと結果を残したが、自身も成長を感じた大会だったと振り返る。

「国際試合では間合い、タイミング、スピード、パワーと違いを感じます。去年もラ・マンガに参加させてもらって、そこでは自分から当たりに行っているのに逆に弾かれる場面が多かったんです。それが、1年間トレーニングを積んで、今年はその弱みを感じなくなりました。同じ大会に出たことで、自分の成長を感じられました」

 そうして弱みを克服したからこそ、さらに国際試合を経験したいという思いが強まっている。コスタリカ戦に向けて「それを確かめられたら良いと思っています」と力を込めた。次世代の中心選手として期待を集めてきたが、思うようにフル代表メンバーに定着できずにいた。2019年女子ワールドカップ、2020年東京五輪での活躍を見据え、高倉麻子監督の下で大きなブレークを果たしたい。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro KUTSUWADA

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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