海外絶賛「ベストだった」…森保Jで唯一の高評価、豪州「沈黙させた」スタメン組の1人
英国人記者がオーストラリア戦先発メンバー11人を採点
森保一監督率いる日本代表は10月15日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第4戦でオーストラリアと対戦し1-1と引き分けた。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合の先発メンバー11人を採点する。
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日本代表のオーストラリア戦先発メンバー採点(10点満点)
<GK>
■鈴木彩艶 6点
谷口彰悟のクリアミスのあとにネットからボールを拾う以外にすることはほとんどなかった。だが、彼の前線へのパントキックのいくつかは森保一監督が期待する正確性を欠いていたかもしれない。
<DF>
■板倉 滉 7点
おそらく、ここ最近でベストパフォーマンスだっただろう。強靭なプレーでオーストラリアの攻撃を沈黙させ、攻撃の糸口として深い位置から素晴らしいパスも出していた。
■谷口彰悟 5.5点
一瞬の集中力の欠如からクリアミス。経験豊富な選手にとって避けるべき出来事だったが、それは起きてしまい、日本が大きな被害を受けるところだった。これまで3バックの中央でいい働きを見せていたが、これは彼のベストパフォーマンスではなかった。
■町田浩樹 6点
3バックの左でまたも堅実なパフォーマンス。失点の場面を除けば、日本の守備が試されるシーンはほとんどなかった。
<MF/FW>
■堂安 律 6点
周りとの連係がうまくいかずに目立ったものはなかったが、右のウイングバックとしてのパフォーマンスは堅実だった。ハーフタイムで交代となった。
■田中 碧 6点
遠藤航に代わってセントラルMFを務めたが、リバプールのスターとは異なる特徴をチームにもたらしている。序盤に久保建英にチャンスを提供したが、試合を通しては控えめなパフォーマンスとなった。
■守田英正 6点
いつものパートナー不在で、やや控えめなパフォーマンスとなった。前半に三笘薫が先制点を決めそうになったシーンでは日本の素晴らしい動きの中心にいた。
■三笘 薫 6点
オーストラリアとの対戦においては歴史がある。数年前にシドニーで行われた試合では、ベンチから投入されサッカルーズを打ちのめした。しかし、今回は相手に抑え込まれ、得点には絡めなかった。
■久保建英 6点
左足でカットインを好むため、しばしば中央の混雑に巻き込まれた。組織的な相手に対してはあまり有効的ではなかった。
■南野拓実 6点
他のアタッカー陣と同様に、規律があり体格に優れたオーストラリアのディフェンスに抑え込まれ、あまり試合に影響を及ぼすことはなかった。
■上田綺世 6点
特に序盤の攻防において、ハリー・スーターとのバトルはピッチ上の最も興味深いものだった。しばし劣勢に立たされていたが、ハードワークを続けた。中村のクロスをキャメロン・バージェスが自陣のゴールに押し込んでいなかったとしても、あのゴールは上田が決めていただろう。
(マイケル・チャーチ/Michael Church)
マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。