データから導くW杯最終予選「突破の条件」 ハリルジャパンの勝算と課題とは

チャレンジ勝率は1位も自陣ゴール前では…

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 ハリルホジッチ監督の就任後、お馴染みのキーワードとなった「デュエル」。「Instat」社のデータでこれに最も近いのが、「チャレンジ」というデータだ。DATA-3はフィールド上で行われた1対1の競り合いを示したもので、単にボール保持者に対しての勝敗だけではなく、ルーズボールの奪い合いや空中戦も含まれている。

 最終予選全体でこのデータを紐解くと、日本代表はチャレンジ発生回数が1試合平均で182回と12カ国中3位となり、チャレンジ勝率では54%でトップ。この数値だけを見れば問題ないが、ピッチを4つに分けたエリア別でチャレンジ数値を見ると課題が浮き彫りとなった。

 ハーフウェーラインに近い2つのエリアではともにトップの勝率(自陣側:61%、敵陣側:53%)を残しているが、自陣ゴールに近いエリアでは全体で7位タイの勝率(64%)にまで下落。もちろん攻め込む機会が多い日本代表にとって、このエリアではチャレンジの発生回数は少ないが、ここでの負けは失点につながる恐れがあるため、1%でも勝率を上げていきたいところだ。

 

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