欧州組→J電撃復帰も「あまり関係ない」 日本代表DF、町田から持ち込む“意識改革”

軽めのトレーニングで汗を流した日本代表・中山雄太【写真:編集部】
軽めのトレーニングで汗を流した日本代表・中山雄太【写真:編集部】

中山雄太は今年2月以来の代表復帰

 今年のアジアカップ以来となる日本代表復帰となった27歳DF中山雄太は、代表を離れている期間に大きなキャリアの転機があった。イングランドでは怪我を負い、戦線を離脱。その間にJリーグで首位争いを展開しているFC町田ゼルビアに加入した。

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 9月2日から始まった代表合宿で中山は、海外組の選手たちが室内でリカバリーをしたのに対し、国内組のFW細谷真央(柏レイソル)、DF長友佑都(FC東京)、それにチームメイトでもあるDF望月ヘンリー海輝とともにピッチで汗を流した。欧州組ではなくなったが「あんまり関係ないですよ。どこにいようが別に自分のプレーをするだけです」と、気にした様子は見せなかった。

 むしろ、「前提として、しっかりと自分で勝利のためにいい準備をすることができる選手がここには集まっていますが、そのうえで自分は町田という勝利にこだわるチームで日々取り組んでいるので。これまでもそこ(勝つための準備)を意識してきたけれども、町田に入って、より自分のそこに対しての伸びしろも感じつつやれている。そういった勝利に対しての貪欲さがあるチームから来たからこそ、プラスアルファーのエナジーやアプローチをできたらいいなというふうに思います」と町田で得たものを、森保ジャパンにも還元していくと意気込んだ。

 前回の2022年カタール・ワールドカップ(W杯)予選に続く最終予選となるが、初戦で0-1とオマーンに敗れた経験をしている中山は、前回の敗戦を「足かせのような捉え方はしていなくて。ただ教訓として捉えてるぐらい。本来、あってはいけないようなことが起きての前回の初戦だったとみんな反省していた。そこはない前提として考えれば、あまりそうやって気負うような形で考える必要はないのかなというふうに思う」と、前回は敗れているという事実を受け止めながらも、気負いになることを危惧した。

 さらに報道陣から、当時のオマーンを率いていたブランコ・イバンコビッチ監督が、現在の中国の代表監督であることを伝えられると、「いらない情報でしたわ」と言って「冗談ですよ」と笑い飛ばし、「そういうところもプラスアルファーというか、情報としてしっかり持って取り組んでいければいいなと思います」と、対日本で結果を残した監督が率いる中国への警戒心を強めた。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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