遠藤、“空白の4か月”の胸中を激白 代表から離れて気付いたこと

1度代表から離れて気付いたこと

 

 自身、反日ムードの高まりで四面楚歌だった2004年の中国大会から4大会目となるアジア王者決定戦では、4-3-3システムのインサイドハーフで先発起用が濃厚だ。

 アギーレ監督はキャプテンの役割を本田圭佑(ACミラン)、長谷部、川島永嗣(スタンダール・リエージュ)の3人に任せている。若手も増えたが、これまでも特に自分の意見を主張することなく、淡々とピッチ上でプレーを続けてきた遠藤は「役割の変化? 自分の中では全然ないですよ。W杯経験したメンバーも多い。前から任せているんで。大きな変化はないですけど。まぁ、下の世代がそういう(任せてほしいという)気持ちになってくれればいいかなと思います」と語り、一歩引いたところから冷静に状況を見守る独特なスタイルを変えていない。

 それでも、代表で追求したいサッカーはある。観衆を魅了する、心躍るようなサッカーだという。

「試合を観ている方々は、強いチームを観たいと思う。1回代表から離れて、ファンとして観ていた。やっぱり観ていて楽しいサッカーをっていう風には思いました。自分が入ってうまく表現できればいいのかなと思います。離れて、久しぶりに気づいたこともあります。

 まぁいろいろですけどね、監督が代わって難しい時期ではあるので、最初から結果と内容っていうのはなかなか難しいですけど、代表に選ばれる選手は限られる。その中で持っているものをすべて出し切らないといいチームにはなっていかないと思う。それを今大会で、結果も内容もいいものにしながら、やってる僕らも、観ている方々も、やっぱり勝つ代表を作っていければなと思いますけど。代表への想いはね、常に持っていたつもりですけど、さらに強くなりました」

 4か月の不在の間に、代表への想いが高まったという遠藤。飄々とした司令塔はピッチ上で美しいパスを織り交ぜながら日本のサッカーを雄弁に表現するつもりだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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