イングランド代表が悲願のEURO初優勝へ王手 采配ズバリ…途中出場ワトキンスが決勝弾

イングランドはオランダと準決勝で対戦【写真:Getty Images】
イングランドはオランダと準決勝で対戦【写真:Getty Images】

イングランド代表は2大会連続の決勝でスペイン代表と激突

 サッカーの欧州選手権(EURO)は11日、ドイツ・ドルトムントで準決勝1試合が行われ、イングランド代表がオランダ代表に2-1で勝利し、悲願の初優勝に王手をかけた。イングランド代表は前回大会に続く2大会連続の決勝進出で、14日にスペイン代表と決勝を戦う。

 前回準優勝のイングランドはプレー内容に批判も受けながら勝ち上がり、一方のオランダ代表はグループリーグをD組で3位通過と苦しんだが勝負強く勝ち残ってきた。先制点を奪ったのはオランダ代表だった。前半7分、敵陣で相手MFデクラン・ライスとの競り合いに勝ったMFシャビ・シモンズがこぼれ球を拾ってそのままドリブルで前進すると、ペナルティーエリア手前から強烈な右足シュートを蹴り込んで、リードを手にした。

 イングランド代表は前半15分、ペナルティーエリア内でFWハリー・ケインが右足ボレーシュートを狙うと、オランダDFデンゼル・ダンフリースの上げた足が接触。主審は当初ファウルとしていなかったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入でオンフィールドレビューを実施。判定はPKとなり、これをケインが蹴り込んで、前半18分に同点に追いついた。

 イングランド代表は続く前半23分にもペナルティーエリア内の右サイドに切り込んだMFフィル・フォーデンが角度のないところからGKと1対1になりゴール方向にボールを転がしたが、ダンフリースがライン上で防ぎ勝ち越しとはならず。さらにオランダ代表はFWメンフィス・デパイが足を痛めて、前半35分にMFヨエイ・フェールマンとの交代を余儀なくされた。試合は1-1で前半を終えた。

 膠着状態が続いた後半35分、イングランド代表は右サイドを切り崩すと、DFカイル・ウォーカーが中央に入れたパスをMFブカヨ・サカが押し込みネットを揺らした。だが、ウォーカーの抜け出しのポジションがオフサイドの判定となり、ノーゴールに。それでも、FWハリー・ケインに代えて投入したFWオリー・ワトキンスが後半アディショナルタイム突入直後、右足シュートを逆サイドに突き刺して、これが決勝ゴールとなった。

 イングランド代表の決勝進出は、イタリア代表にPK戦の末に敗れた前回大会以来、2大会連続。それまで決勝に進んだことは一度もなく、悲願の初優勝を狙い、スペイン代表との決勝に挑むことになる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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