運命のEUROフランス戦へ「負のデータ」 C・ロナウドの“ノーゴール”は続くのか
決勝トーナメント1回戦スロベニア戦でPK失敗して涙
欧州選手権(EURO)はベスト8のチームが出揃った。英公共放送「BBC」では、決勝トーナメント1回戦でPK失敗後に悔しさのあまり涙も流したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドについて、「彼の不運なデータ」を特集している。
7月1日の決勝トーナメント1回戦スロベニア戦で、0-0のまま90分を終えた試合は延長前半の終了間際にポルトガルがPKを獲得。ここでロナウドがキッカーを務めたが、ゴール右下を強く狙ったシュートは名手ヤン・オブラクに弾き出された。ロナウドは悔しさのあまり涙を流した。
しかし、PK戦に突入するとポルトガルはGKディオゴ・コスタが衝撃の3人連続セーブ。ロナウドも悔しさを振り切るように確実にシュートを決めた。「BBC」によると、ロナウドは史上初めてEUROの3大会でPK戦でシュートを決めた選手であり、PK成功の最年長記録も更新したという。
一方で、記事では以下のような「負のデータ」もロナウドにあるとしている。
・1980年から記録がつけられ始めて以来、2位に2倍以上の差をつける数の直接フリーキックでシュートを狙っているが一度もゴールしていない。
・このEURO2024でまだゴールしていない選手の中で、最多20本のシュートを放っている。
・ここまでノーゴールなのは彼にとって主要大会(EUROとワールドカップ)で最も長い無得点記録。これまで、出場したすべての主要大会でゴールしている。
・彼はEUROとW杯の直近8試合でゴールしていない。
・ロナウドは代表の全公式戦でPKで24ゴールしているが、EUROでは5回成功、2回失敗を記録している。
・彼のキャリアの中、主要国際大会のグループリーグでノーゴールだったのは初めて。
39歳になったロナウドは、これが最後のEUROになることを明らかにしている。現地時間7月5日の準々決勝では、2016年大会の決勝で対戦し、試合中に負傷交代してベンチから指示を出す姿も話題になったフランスとの試合が待つ。鼻骨骨折のアクシデントに見舞われフェイスガード装着での出場が見込まれるFWキリアン・ムバッペとの、新旧世界最強ストライカー対決も注目されるゲームで、これらのマイナスの記録を払拭することができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)