低調イングランドに代表OB酷評続々…シアラー氏が断罪「FWは機能していない」

低調なイングランド代表【写真:ロイター】
低調なイングランド代表【写真:ロイター】

EUROベスト16進出も…低調な出来に元同代表シアラー氏&リネカー氏が見解

 欧州選手権(EURO)は現地時間6月26日にグループリーグの最終戦が終了して決勝トーナメント進出チームが出揃ったなか、低調なイングランド代表に対して英公共放送「BBC」は、元同代表のアラン・シアラー氏やゲリー・リネカー氏による厳しい評価を報じている。

 イングランドはグループリーグをC組で1勝2分の勝ち点5で首位通過した。決勝トーナメント1回戦は現地時間6月30日に予定され、対戦相手は危惧されていた強豪オランダではなくスロバキアに決まった。しかし、初戦のセルビア戦に1-0の勝利を収めたが、デンマークと1-1で引き分けて最終戦のスロベニアとはスコアレスドローだった。チームの低調さには多くの批判が集まっている。

 代表OBの2人は手厳しい意見を放つ。シアラー氏は「イングランドがチャンスを作っているかどうかという点では、スタッツはかなり悪い。FWのタレントが我々の強みの1つになると誰もが思っていたが、実際にはまったく機能していない」とコメント。リネカー氏も「チームの戦術的アプローチについては、いまだに真剣に心配している。フィル・フォーデンは世界最高の10番の1人だ。だが、左サイドでプレーする選手を左サイドに起用しないのは本当に不思議だ」と、ガレス・サウスゲート監督の起用法に疑問を呈した。

 また、シアラー氏は「ジョーダン・ピックフォードのセーブ数はそれほど多くないし、守備面は問題ない」と話す。一方のリネカー氏は「スロベニア戦の後半に見られたのはエネルギーだ。初戦のスタート60分間以外には見られなかったものだが。世界ランキング4000位のチームから得点できなかったこと以外は、今回のパフォーマンスは悪くなかったんじゃないか」と、皮肉たっぷりに語った。

 シアラー氏は前向きに捉えられる要素を「トップ通過したこと」と語る。リネカー氏は「このチームは高い位置でプレーしている時のほうが良く見える。後半開始15分くらいはマンチェスター・シティのようだった」と話した。

 イングランドでは代表OBからもサウスゲート監督の采配へ多くの疑問が呈されている。スロベニア戦後にはサポーターからカップを投げつけられるに至った指揮官の下、イングランドは現地時間30日の決勝トーナメント1回戦でスロバキアと対戦する。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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