「イングランドは非常に退屈」 EURO優勝候補へまさかの酷評…仏紙が「1人のDFに3点の評価」

辛勝したイングランドに海外から批判の声【写真:ロイター】
辛勝したイングランドに海外から批判の声【写真:ロイター】

EUROグループリーグC組初戦でセルビアを1-0撃破も…欧州メディアは辛辣評価

 イングランドは現地時間6月16日、欧州選手権(EURO)グループリーグC組初戦でセルビアを1-0で下し、白星発進。1966年ワールドカップ以来、58年ぶりとなる主要大会のタイトル獲得へ幸先良いスタートを切ったものの、今大会の優勝候補国と目されながら辛勝した戦いぶりを受け、母国メディアは「欧州メディアから鋭い批判を浴びた」とその評価に脚光を当てている。

 イングランドは前半13分、右サイドから中央に入ってきたボールをMFジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)が頭で合わせて先制。しかしそこから勢いに乗り切れず、特に後半はセルビアに際どいシュートを放たれる場面も。ボールポゼッションやシュート本数でほぼ互角となり、ギャレス・サウスゲート監督は試合後「彼らは強いチームだ。我々は少し苦しむことを余儀なくされた」と振り返った。

 今大会屈指のタレント力を誇る優勝候補筆頭国とあって、その戦いぶりに欧州各国メディアは黙っていなかった。英紙「デイリー・メール」は「この大会には新たな黄金世代がやってくるという噂があったが、この有望な選手たちは欧州の冷笑的な記者たちの目から見て合格しなかった」と酷評が相次いだ事実を伝え、フランス、スペイン、ドイツ紙の各国メディア評価に脚光を当てている。

 フランスのスポーツ紙「レキップ」の評価に対しては「1人のDFに3点(10点中)の評価を与えた」として、DFジョン・ストーンズ(マンチェスター・シティ)への酷評ぶりに注目。またドイツ紙「ビルト」が「トロフィーを掲げるにはプレーのレベルを上げなければならない」と評したのに加え、スペイン紙「マルカ」、「ムンド・デポルティーボ」上における採点を踏まえ「ベリンガム以外に称賛材料がほとんど何もないと感じた」と紹介した。

 こうした各国メディアの評価を受け、「デイリー・メール」紙は「彼らは代表チームを徹底的に批判し、イングランドは非常に退屈で互角の勝負を戦い抜き、より強い相手には苦戦しただろうと書いた」と、厳しい目が注がれたことを改めて強調。次戦(20日)でデンマークと戦うイングランドは、大会初戦での低評価を覆すパフォーマンスとなるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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