インテルの“エースキラー”長友がローマ戦で先発予想 好相性のサラー封じを託されるか

ピオリ監督も相性の良さを熟知?

 すると試合後に、イタリアメディアはデ・ブール監督の起用法に集中砲火を浴びせた。サッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、「確かに長友はロベルト・カルロスでないのは事実であり、インテルの問題すべてを解決できる選手ではない。しかし、ことローマ戦において、この日本人サイドバックが相手に困難を与える存在であることは、すでに昨季の段階で見せつけていたことであるのも事実だ。そんなことは、昨季のゲームをDVDで見ればすぐに分かる。デ・ブールはそれすらもしていないのか」と采配を猛批判していた。

 その試合の採点でも、「長友がピッチに立つとサラーは元気を失う」として高評価を得ていた。昨季までラツィオを率いていたステファノ・ピオリ監督はセリエAの戦いを熟知しているため、そうした相性の良さも十分に計算済みだと考えられる。

厳しいポジション争いのなかでDFクリスティアン・アンサルディが信頼をつかんだことや、システム変更の影響もあり、長友は2017年に入って1試合しか出場できていない。しかし、このローマ戦では“エースキラー”の本領を発揮するチャンスが訪れそうだ。インテルで最古参となった男は、失地回復の大逆転劇を見せるためにも、重要な一戦を迎えることになる。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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