長谷部が揺れる日本代表を一つに 「関わるすべての人が同じ方向に」

指揮官の八百長疑惑

 日本代表MF長谷部誠(フランクフルト)は29日、アジアカップオーストラリア大会を控えた千葉県合宿初日の練習後、緊急選手間ミーティングを開くことを明らかにした。ハビエル・アギーレ監督のサラゴサ監督時代の八百長疑惑で揺れる日本代表。選手たちの心を結束させるために、頼れる主将が動く。
 スペイン司法当局は、2010-11シーズン最終戦に1部残留のために、レバンテ側に金銭を支払ったという八百長疑惑で司直の手をアギーレ監督に向けている。アジアカップ2連覇の懸かる最悪のタイミングで噴き出した疑惑の収集に向け、この日の練習前に、日本サッカー協会の大仁邦彌会長は選手に謝罪と状況説明を済ませた。そして、指揮官自らミーティングで釈明するに至った。
「チームが一つにまとまった雰囲気はある。監督の思いを直接監督の口から聞けましたし、感情も伝わってきた。そういう意味では、やはり終わった後の選手の表情を見ていても、それぞれ熱いものを感じたと思うし、チームの中で間違いなく同じ方向は向けたかなと。あとは応援してくださる方たちのためにも、自分たちがまとまっているところを見せたい。ファン、サポーターの方も応援してくれると思うし、そういう方々にご心配をお掛けして本当に申し訳ない。それとアジア杯を戦って行く上では代表に関わるすべての人が同じ方向を向かなければ勝てないと思うので、そこは大事かなと思いますね」
 無罪を主張する指揮官をひとまず信じ、アジア大会連覇というベクトルを一つにすることを長谷部は強調した。だが、この1度のミーティングだけで全ての疑念や、不安が払拭されるほど簡単な状況ではないことも理解している。
「今のところ時間がないので、監督のことで選手間の話し合いはできていないが、そういう声があれば、やっぱりみんなで話し合って行くことは必要かなと。こういう話はできるだけ早く話したほうがいい。それはこれから話していこうとは思う」
 長谷部は、そう言葉にした。

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