カズに「パスが来なかった」 ブラジルから帰国時の「(新入りを)認めない」風潮をOB回想

かつてヴェルディ川崎などでプレーをした三浦知良【写真:Getty Images】
かつてヴェルディ川崎などでプレーをした三浦知良【写真:Getty Images】

武田修宏氏が前園真聖氏の公式YouTubeチャンネルに出演

 元日本代表MF前園真聖氏は、自身のYouTubeチャンネル「おじさんだけど、遊んでもいいですか?」に元日本代表FW武田修宏氏をゲストに迎え、“キング”と言われた元日本代表FW三浦知良(カズ)についてのトークを展開した。

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 ヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)などで活躍した武田氏が、自身が考えるベストイレブンを選出。ヴェルディ時代に共闘した元日本代表MF北澤豪氏、元日本代表MFラモス瑠偉氏、元ブラジル代表MFビスマルク氏らを選ぶなかで、2トップには自身とカズを並べた。

「『KT』(カズと武田)ですよ。1993~95年に俺とカズさん合わせて(Jリーグで)120点取ってる。日本人2トップで120点。外国人選手も代表クラスばかりの中でだからね」

 1993年に36試合20得点、94年に22試合16得点、イタリア・ジェノアへの期限付き移籍もあった95年は26試合23得点の成績を残したカズ。しかし、ブラジル・サントスから加入した読売クラブ(東京Vの前身)時代、90-91シーズンは18試合3得点、91-92シーズンは21試合6得点と決して大きな活躍を見せたわけではなかった。

 武田氏は「カズさんがブラジルから来た時(1990-91シーズン)は背番号24。俺は背番号11だった。カズさんが帰ってきた時は5点くらいしか取ってない。パスが来なかった」

 これを聞いた前園氏が、「あのカズさんでも読売クラブのサッカーに入り切れていなかったんですか」と驚きの声を上げると、武田氏は当時のチーム事情を振り返った。

「最初はドリブルが多かったけど、特殊なチームだから認めないし、個が強いから、1年目はパスが回ってこないし、(新入りを)認めない。みんな知らないのよ、でも、カズさんでもそうなるくらい、ほかの選手の個が強かった。先発で出ない時もあった。当時、読売はラモスのチームだった」

 そういった個性が強い選手たちの中で自身の存在を証明したからこそ、カズは“キング”と呼ばれるほどのカリスマになれたのかもしれない。

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