3月25日にU-23日本代表の国際親善試合を視察

　日本サッカー協会（JFA）の第15代会長に就任した宮本恒靖氏が3月25日、北九州スタジアムで行われたU-23日本代表対U-23ウクライナ代表の国際試合を視察。26日に予定されていた北中米ワールドカップ（W杯）アジア2次予選の北朝鮮戦が中止になったことを受け、「AFC（アジアサッカー連盟）をとおしてFIFA（国際サッカー連盟）に伝えるべきこともあると思う。早ければ早いほうがいいと思う」と見解を語った。

　3月21日に行われたホーム開催の北朝鮮戦を1-0で勝利した日本は、当初26日にアウェー平壌でリターンマッチを戦う予定だった。しかし、北朝鮮側の一方的な意向から同国での実施は白紙に。22日にはアジアサッカー連盟（AFC）から26日開催が困難になったことが発表された。

　今回のFIFAデイズ（3月18日～26日）で中立国を含めた試合開催が困難になったことにより、日本サッカー協会が試合中止を発表。3月シリーズの代表チームも22日の練習をもって一旦解散となる。今後の判断はFIFAに委ねられることになった。

　そんななか23日、FIFAは公式サイトで「FIFAワールドカップ予選の事務局は、この試合の開催および日程変更はない」と発表。「本件に関するさらなる対応と試合結果についてはFIFA規律委員会に付託される」と、試合結果の扱いについてはいまだ言及されていない。

　JFAは3月23日に都内で評議委員会を開催し、専務理事を務めていた宮本氏が第15代会長に就任することが正式決定。3月25日にU-23日本代表の国際親善試合ウクライナ戦を視察したなかで、北朝鮮戦について「大事な試合の機会がなくなったことは、チームにとっても選手にとっても残念だと思う。プラスに捉えて、チームとしてやっていくしかないと思う」と語った。

　FIFAの裁定次第になることについて問われた宮本氏は「AFCをとおしてFIFAに伝えるべきこともあると思う。早ければ早いほうがいいと思う。DPRコリアに言うよりも、AFCに伝えることかなと。今回、手続きにしても選手たちも影響を受けてチームも大変だった。そのなかでも結果を出してくれたのは良かった。ちょっと予想だにしないような理由もあるが、自分たちの立場は伝えたい」と、主張していた。