三笘へタックルDF、人種差別被害を告白「48時間耐えがたいものだった」 クラブも声明発表
三笘薫が受けた危険タックルが物議を醸している
イングランド1部ブライトンMF三笘薫は、2月18日のプレミアリーグ第25節シェフィールド・ユナイテッド戦(5-0)で危険タックル被害を受けたなか、相手の悪質なプレーが物議に発展。DFメイソン・ホルゲートにはメディアや識者から非難への声も飛んだが、そのなかで公式SNSには人種差別するメッセージも届いたようでこれを公開。クラブも人種差別を非難している。
問題のシーンはブライトン対シェフィールドの前半11分、三笘が左サイドでドリブル突破を仕掛けたところでホルゲートは足裏を向けた激しいタックルで襲った。主審はホルゲートへイエローカードを提示したが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入。オンフィールドレビューで確認された結果、一発退場となった。
スロー映像からはボールとは関係のないチャレンジで、悪質性の高いタックルだったことが判明。試合後には世界中からホルゲートへ対して厳しい声が飛んだ。
そのなかで、ホルゲート自身が公式SNSを更新。SNSへ寄せられた人種差別のメッセージを公開して「週末にチームメイト、クラブ、ファンを失望させたこと、そして今週は個人的にそうしたことをお詫びすることしかできません…しかし、この 48 時間は耐え難いものでした…私のソーシャルメディア全体で絶え間なく続く人種差別的な虐待…スポーツ社会として、私たちはもっと取り組む必要があり、人種差別に影響を与える必要があります」と綴って、苦しい胸中を明かした。
英紙「インディペンデント」はクラブも「メイソン・ホルゲートが受けた人種差別的虐待を可能な限り強い言葉で非難する」と声明を発表。心無い言葉に対して「虐待は卑劣で容認されない。クラブはメイソンを全面的にサポートし、声を上げた彼の行動を称賛する」と、強固な姿勢を見せた。