マンチーニ監督がインテルの来季CL出場達成で1870キロの自転車巡礼旅行を公約

“トヒルサンタ”のプレゼント補強が公約実現のカギ

 今季セリエAの前半戦を11位で折り返したインテルのロベルト・マンチーニ監督が、来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場圏内となる3位入りを果たした場合、イタリアから1870キロも離れたスペインの聖地まで自転車で走破することを公約した。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」のインタビューで指揮官は語った。
 11月に電撃解任されたワルテル・マッツァーリ前監督の後任として就任したマンチーニ監督は、クラブが目標に掲げている来季の欧州CL進出を果たした場合、神への感謝の気持ちを胸にフランスとピレネー山脈を乗り越え、キリスト教の聖地に向かうことを宣言した。しかも、それは自動車や飛行機の旅ではなく、自らペダルをこぐ自転車旅行だというのだ。
「もしインテルがチャンピオンズ圏内に入ったら自転車を走らせるよ。サンティアゴ・コンポステラまでに。そこで巡礼する。私は3位入りを確信している。そして巡礼の旅に出るんだ」
 11位と苦しむインテル。だが、欧州CL圏の3位ラツィオとの勝ち点差は6と、まだまだ射程圏内である。イエスの十二使徒の1人、聖ヤコブの遺骸があるというキリスト教3大聖地であり、ユネスコの文化遺産でもあるコンポステラまでミラノから自転車をこぐ。1870キロを走破した後、巡礼地を歩いて巡るという。
 敬虔なキリスト教徒である指揮官はマンチェスターC監督時代にサポーターの間で、自転車好きとしても有名だった。そして、今回、壮大な巡礼の旅を実現させるために、インドネシア人富豪エリック・トヒル会長にクリスマスプレゼントをお願いしているという。
「トヒルは移籍メルカートで、自分のリクエストを聞いてくれると約束してくれた。2、3人の補強をしたい。ペリシッチが気に入っているが、獲得は簡単ではない。チェルチは連れてこれる可能性が高い」
 
 指揮官はそう語った。ヴォルフスブルクのクロアチア代表MFイバン・ペリシッチが補強リクエストの最上位だというが、1月の移籍市場での獲得は困難だとされる。その代わりに、ACミランも獲得に乗り出しているアトレチコ・マドリードのイタリア代表FWアレッシオ・チェルチの争奪戦を制す自信は示した。“トヒルサンタ”のプレゼント補強で、マンチーニ監督が後半戦の躍進を狙う。そして、自転車で聖地を目指す。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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