三笘への危険タックル→一発レッドが「気の毒」 ブライトン監督、判定に言及の真意
デ・ゼルビ監督がホルゲートの一発退場判定に言及
イングランド1部ブライトンの日本代表MF三笘薫は現地時間2月18日、プレミアリーグ第25節シェフィールド・ユナイテッド戦にスタメン出場し5-0の快勝劇に貢献した。試合立ち上がりには危険タックル被害に遭い相手選手が退場処分になったなか、ブライトン指揮官は一連のプレーに同情的な見方を示している。
問題となったのは、前半11分に三笘が左サイドでドリブル突破を図った場面。ここで相手DFメイソン・ホルゲートが足を上げた激しいタックルを仕掛け、レフェリーは当初イエローカードを提示した。
ところが、この場面にVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入し、主審はオンフィールドレビューを行うことに。その結果、高く上がったホルゲートの右足裏が三笘の左膝に直撃したことを確認。危険なプレーと判断し、前半13分に判定を一発退場に変更した。
三笘はタックル直後こそかなり痛がる様子を見せていたものの、その後無事プレーに復帰。2-0で迎えた後半30分にはクロスで相手のオウンゴールを誘発した。直後の同31分にベンチに退いたが、攻守で抜群の存在感を発揮している。
危険タックルが大事に至らず済んだためか、ブライトンを率いるロベルト・デ・ゼルビ監督は試合後、英ラジオ局「talkSPORT」の取材に対し「シェフィールドへの一発レッドが気の毒」とコメント。チームパフォーマンスへの満足とともに、その真意をこう語っている。
「我々は勝利に値したと思っているし、11対11でも勝つことはできただろう。とはいえ、数的不利のチームに対してプレーした結果であり、残念だね」
一方で一発退場に判定が変更されたことについては、「(タックルを)すべて見ていたわけじゃないから分からないけど、私は主審を信じているよ」とし、正当な判断だったとの見方を示している。
ブライトンにとってシェフィールド戦は胸のすく快勝劇だったのは間違いないが、どこか後味の悪さを残す一戦とも受け止められていたようだ。