リバプールのアンカー最適解は?「興味深いジレンマ」 遠藤航とライバルの“違い”を英指摘

リバプールの遠藤航(左)とマック・アリスター【写真:Getty Images】
リバプールの遠藤航(左)とマック・アリスター【写真:Getty Images】

バーンリー戦では遠藤がアンカーで先発出場した

 イングランド1部リバプールの日本代表MF遠藤航は現地時間2月10日のプレミアリーグ第24節バーンリー戦(3-1)で先発出場。4-3-3のアンカーとして安定したパフォーマンスを披露し、勝利に貢献した。

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 英公共放送「BBC」は「クロップは遠藤とマック・アリスターをめぐる興味深いジレンマを抱えている」と遠藤とアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターのポジション争いに注目している。

 ともに今季新加入の2人は互いに持ち味が違うなかでアンカーの役割を任されている。素早い出足と球際の強さを武器にドイツでデュエル王となった遠藤にとって、“6番”と表現されるこのポジションが本職と言える。一方、マック・アリスターはボール扱いの技術が高く、正確なパスや全身のドリブルで局面を打開する能力に長けた攻撃的な選手。本来は一列前の“8番”でのプレーを得意とするが、ユルゲン・クロップ監督によって6番にコンバートされた。

 バーンリー戦では、遠藤が6番、マック・アリスターが8番で先発していた。リバプール専門メディア「Empire of the Kop」の編集者であるジョーダン・チェンバース氏は、2人の併用についてこう言及している。

「このポジション(8番)では、マック・アリスターがボールを受けることができなくなっていた。遠藤は素晴らしいディスラプター(破壊者)で、適切なパスも出せる。だが、マック・アリスターほどの技術力やビジョン、緻密なコントロールでタイトなスペースを切り抜ける能力は持ってはいない。6番のマック・アリスターがいなかったことで、リバプールの中盤のトランジションがうまく機能せず、前半は滑らかさを欠いていた。レッズは幸運にもバーンリーに敗れることはなかったが、もしタイトルを狙うならあのようなパフォーマンスは繰り返してはいけないだろう」

 遠藤の存在によって守備の安定は向上する一方、中盤の底からマック・アリスターがゲームメークすることで生まれるメリットを享受することができなくなってしまう。この点についてチェンバース氏は「遠藤は安定感をもたらし、マック・アリスターはチームの機能するように助ける。ともに優れた選手だが、異なる選手。今後、誰が6番で最も起用されるのかは興味深いジレンマ」と指摘していた。

 バーンリー戦の2人のパフォーマンスをクロップ監督はどのように評価したのか。今後の起用法に注目だ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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