ファーガソン氏の変わらぬ愛情 教え子とファン・ハール監督にエール

ルーニー、キャリックに賛辞

 マンチェスター・ユナイテッド前監督であるサー・アレックス・ファーガソン氏が、教え子とルイス・ファン・ハール監督に向けてエールを送ったと、英地元紙「デイリー・エクスプレス」が報じた。
 ファーガソン政権最後のシーズンとなった2013年には移籍の要望を出したこともあるルーニーだが、現在キャプテンとして責任感を発揮している。そのことについて、スコットランドの偉人は感銘を受けているという。
「ルーニーは再び飛躍した。彼は常にゴールを決めることのできる状態にある。チームにそのような存在がいることは、大きなアドバンテージだ」
 かつて「ヘアドライヤー」という異名を付けられるほどに瞬間的に激高することで有名だったファーガソン氏は、メディア番組で穏やかな表情でそう口にし、ルーニーへの賛辞を惜しまなかった。
 しかし、ミッドフィルダーとしては、元イングランド代表MFマイケル・キャリックがリーグ最高の選手であると語っている。
「私はキャリックがリーグにおいて最も優秀なミッドフィルダーであると思っている。ピッチ上では、彼はイングランド人の中でベストプレーヤーだよ」
 そしてファーガソン氏は、ルイス・ファン・ハール監督がマンUを再び全盛期のチームに立て直せると絶大な信頼を置いている。
「ファン・ハールがどのように負傷で欠けた戦力と向き合った上でベストな結果を出すのか、私には全くわからないことだ。それに、新たに加入した選手もいるからね。私が2006年にパトリス・エブラとネマニャ・ビディッチを獲得した時、彼らのベストを引き出すのに5ヶ月も要した。文化やクラブの歴史など、全く異なる環境にいたわけだから、新戦力が適合に時間がかかるのは仕方のないことだ。とにかく、彼の手元にベストメンバーが戻ってきた時のマンUに注目してみようじゃないか。彼は偉大な監督だ。素晴らしい仕事を成し遂げるだろう」
 マンUに黄金期をもたらしたサッカー界の伝説とも言える名将は昨季、この世界からの勇退を果たした。そして、次世代のクラブを託した選手、監督に対し、心からのエールを送っている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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