“パリ五輪世代”DFが飛躍のシーズンを誓う 浦和で勝負の3年目「試合に出て数字を残す」

浦和の大畑歩夢【写真:Getty Images】
浦和の大畑歩夢【写真:Getty Images】

浦和DF大畑がパリ五輪への意気込みや新監督のスタイルについて言及

 浦和レッズのDF大畑歩夢は、沖縄県でのトレーニングキャンプ中の1月31日に取材対応し、今年開催されるパリ五輪のアジア予選と本大会への強い思いを話した。

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 大畑は2022年にサガン鳥栖から浦和へ移籍加入。鳥栖時代の負傷を抱えてリハビリからのスタートだった浦和初年度だが、当時のリカルド・ロドリゲス監督が多くの選手にチャンスを与えるタイプでもありリーグ戦22試合に出場し、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)でも貴重な戦力として活躍した。

 しかし昨季はマチェイ・スコルジャ監督の下で左サイドバック(SB)はDF明本考浩、DF荻原拓也も交えた左利き3人での厳しい競争を強いられ、出場試合数こそリーグ戦17試合だったが、スタメンは4試合にとどまった。途中出場13試合のうち9試合は10分未満のプレータイムでもあり、悔しい1年となっている。

 今季は、昨季にポジションを争った明本と荻原がそろって海外移籍し、そのポジションにはベテランDF宇賀神友弥が3シーズンぶりに復帰した。しかし、パリ五輪世代の大畑が4月に始まるアジア最終予選と7月に開幕の本大会に選ばれる可能性がある。キャンプでは、FC東京から移籍加入のMF渡邊凌磨が左SBの位置に入る回数も増えた。

 それだけに大畑は、「まずはパリ五輪があるので、そこを目標にしつつチーム内の競争で開幕戦から試合に出ないといけない。日々、練習からしっかりアピールできるようにやっている。一番は試合に出て、そのうえで数字を残すこと」と、チーム内のポジション争いを制してレギュラーを確保することにより、目標の大舞台へつなげる思いを話した。

 浦和は今季、ペア・マティアス・ヘグモ新監督が就任した。攻撃的な4-3-3の導入も宣言されているが、昨季の先入観なくポジションを争えるのもプラス材料になるだろう。その順応について「難しさもあるけど、今はもう理解して動けるようになってきている。まだ完璧ではないけど、やりながらフィットできていると思う」と自信も見せた。

 昨季にポジション確保に苦しむ中でもパリ五輪に向けた世代の代表活動に招集されるなど、大岩剛監督の期待も感じられる。浦和でレギュラーとして開幕スタメンを勝ち取ることを好循環のスタートにして、目標の大舞台に立つ飛躍のシーズンにしたいところだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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